LEIWAN・青色担当、初のオリジナルソロ「I’m Mio Monster」を語る
2019年、下剋上をテーマに始動したLEIWAN。AIBECKオーディションに落ちた“事務所二軍”から這い上がり、6年間ステージに立ち続けてきた青色担当・澪・モンスターが、自身初のオリジナルソロ「I'm Mio Monster」を6月1日に配信リリースした。グループとしての体制が変わり、しばらく一人で舞台に立つことになる節目に、なぜいま“花火を打ち上げる”のか。「世界中を虜にしてやる」自分と「世界中敵かもしれない」自分、二つの顔を持つ彼女が語る、依存・恩返し・愛されたいということ。
LEIWAN──下剋上から始まったグループ
── 今回はソロの音源リリースに対してのインタビューなんですけど、その前にまず、いまLEIWANで活動しているのが前提だと思うので、LEIWANのことから始めさせていただきます。
2019年スタート、オリジナルメンバーですね。改めて、LEIWANがどういうグループなのかをざっくり聞かせてもらっていいですか?
澪:もともとオリジナルメンバー、いわゆる初期メンバーは、みんな事務所内の“余り物”で作られたグループで。
私、AIBECKのオーディション落ちてるんですね。
今一緒にやってるリーダーの卯月も、AIBECKのオーディションを落ちた組で。
もう2人いたんですけど、2人はちょっと事務所内で放置じゃないですけど、なんとなくふわーっと、力が入らないようなポジションでやってて。
言い方で言うと“事務所二軍組”みたいなところから、一つ新しくグループ作りましょうって。
AIBECKの妹グループだったんですけど、その時に「下剋上」がテーマというか、すごく悔しかったので、ひっくり返してやるぞって思いがありました。
ゼロからというよりは、その一歩後ろから始まって、天下取ってやるぞっていう。
時を経てメンバーが変わっていったけど、やっぱり根底は、人生主役になれない、追いやられてきて、自分の人生にちゃんと一本筋を通したい、何か一番を取りたいとか、天下取りたい、人生ひっくり返したいっていう人たちが、LEIWANになるのかなって。
そういうグループです。
「下剋上を始めます」──ステージ上の自分の場所
── アグレッシブなステージが大好きというふうに思っているんですけど、澪さんがLEIWANというグループの中で担ってきた役割とか、「ここは自分の場所だ」ってステージ上で思える感覚がある場所とか。
澪:私、それこそデビューから、一番最初のSEで「下剋上を始めます」ってずっと言うんですけど、あれだけはずっと任せてもらってて。
ここは、ここだけは自分でLEIWANだなって思ってますね。
気持ち面で言うと──オリジナルメンバーって、本当に育ててもらった感覚に近いから、一番自分を最大限表現することがLEIWANなのかなと思ってます。
バンドセットへのこだわり
── ライブでバンドセットで歌うときとオケのときと、違いはありますか?
澪:バンドセットをずっとやりたかったんですけど、一番最初に「バンドセットやりたい」って言ったら「お前らにはもったいない」って断られたんですよ。悔しかったです。
でも1年くらい前からやらせてもらえるようになって、その時に「お前らにはもったいない」の意味が分かってなかったんですけど、最近やっと分かるようになりました。
オケ音源の上位互換じゃないけど、オケが生音になっただけのステージにはしたくないと、バンドセット体制のスタートから常々思っていました。
バンドメンバーさんたちにも、
「バックバンド扱いしないので、すべてのメンバーの気持ちでやっていただけますか?」
って言ったら、
「もちろんです」
って言ってくれて。
だから、ライブの演出を決めるときは、バンドのメンバーさんと顔を合わせて決めるし、
どこで息を吸うとか、そういう、生きてる人間が奏でてくれているっていうことを最大限活かしたいなと思っていて。
プラスして、すごく信用できる方々が後ろでガツンと生音で背中を押してくれてるので、例えばトラブルが起きても、被せるようにドラムが聞こえてきたりとか、振り向いたら
「大丈夫」
ってやってくれてたりとか。
頼もしさは数億倍あります。
めちゃくちゃ頼もしいです。
オケはオケの良さがあるんですけど、それはそれです。
振り返ったら終わり──戻らないということ
── LEIWANで活動している中で、2019年からとてもいろいろ変わってきているものもあると思うんですよ。
活動の中で変わるって別に悪いことじゃないと思うんですけど、「これはもう戻らないな」って思うことってあります?
澪:戻らないなって思うことは……
やっぱり初期メンバーのシーズンがすごく長かったんですね。
だから、同じ味の泥を吸ったメンバーがいなくなって、今から体験するの難しいなと思います。
それこそ、その時はスタッフさんも足りてなくて下っ端だったんで、自分たちでCDを焼いて、ライブハウスで音響さんに
「これ、すみません、音出しをお願いします」
と渡しにいったり。
今はスタッフさんがいっぱいいて、パソコンで
「このタイミングで」
って言ったら音出ししてくれたりする状況が、何回やってもありがたいなって思っていて。
やっぱり一番最初にある程度の不自由を経験したことが大きかったです。
今ってすごくファンの方も増えて、グループも増えて、見てくれる方も増えて、いわゆる
「ライブしたらしっかり楽しい」
と感じられる、特にアイドルらしい楽しさが感じられるのはすごくありがたい環境だし。
これから例えばデビューする新メンバーとか、無駄な負担はかけるべきではないとは思ってるんですね。
部活でいう
「1年は絶対ボール拾い」
みたいなのあるじゃないですか。
私はあの「私も苦労したからお前もやれ」、みたいなの、意味は特にないとは思っていて。
誘発した苦労じゃなく、そのとき自然発生する苦労を存分にするべきなのかなと思っています。
ただ、私が1つ通ってきた道として、今からやろうと思ってもやれないことを経験させてもらってたなとは、今となっては思います。
今は進んでいってはいるとは思うから、逆に戻っちゃいけない、振り返っちゃいけないとは思ってるかもしれないです。
振り返って恋しくなって、
「あの時に帰りたい」って思ってしまったら、私もうLEIWANやれないなって思います。
だから恋しくならないように全力で走ってます。

初のオリジナルソロ「I’m Mio Monster」
── 今回は初のオリジナルソロです。アルバム『怪物図鑑』というタイトルですね。
澪:そうです。図鑑って面白いじゃないですか。
1曲ごとにいろんなキャラクターが出てくる、そういうイメージです。
── 6月1日に「I’m Mio Monster」という曲が配信されていて、そこから『怪物図鑑』というアルバムが出るというお話を聞いているんですけど、今回は「I’m Mio Monster」1曲にフィーチャーさせてもらいたくて。
オリジナルというもの、自分の中で違いはありますか?
澪:だいぶありますね。
私もともとEMPATHYというグループを兼任していたんですけど、当時の体制、自分の歌声入りリリースできなかった数曲を、卒業間際にソロでレコーディングさせてもらって、カバーアルバムとして出していただいた事があって、
その時は、残った悔いを成仏させてもらったというか。
EMPATHYも同じくらい、LEIWANと本当に同じくらい真剣にやっていたものだったから、「自分の声を残せないんだ」っていう悔いに、宮田さん(所属事務所COMRIZED代表・プロデューサー)と制作チームが応えてくれて、リリースさせて頂きました。
澪:今回のソロは、LEIWANの体制がしばらくステージパフォーマンスが一人になってしまうっていうところで、宮田さんからお声掛け頂きました。
「どうせならでかい花火を打ち上げよう」
じゃないですけど、
やっぱり今回の方がかなりアウトプットの出力が大きいと言いますか、仕掛けるためのリリースで。
前回が自己満だったというわけではないんですけど、今回はしっかりと売り物として、
「澪・モンスターというソロのアーティストで行くんですよ!」ってバンって背中叩かれて、
「はい、頑張ります!」みたいな感じです。
EMPATHY兼任で得た、もう一人の自分
── プレスのコメントで「世界中を虜にしてやる!って自分」と「世界中敵かもしれない自分」がどっちもいる、っていう一文があったんですけど。この2つの自分が、自分の中にあるのは、いつから?
澪:最初は「全員敵かもしれない」っていうところから始まって。
どこから自信ついたかというのは、EMPATHYを兼任したのが結構大きくて。
「なんかLEIWANの澪・モンスターさんがEMPATHYも兼任してるっぽいよ」と言われたり見られたりするのが嫌だったんです。
しっかり別のEMPATHYに合う澪・モンスターにならなきゃって、思って。
EMPATHYに今、現実的に必要なピースは何だろうって考えた時に、自信がない下向きな弱い女の子はいらなかったんですね。
自信があって、わがままで。
加入当時の担当カラーは水色だったんですけど、最終的にカラーチェンジがあって赤担当になったんですね。
赤色担当のアイドル。
強くて、自分が真ん中でしっかり結果を残して、
「ほら、私やれるでしょ」
って言えるような女の子にならなきゃいけない、って思ったあたりから、そこの2本が色濃く出ました。
青と赤、担当カラーが反対だったので。
── LEIWANの時って青ですよね。
澪:青です。
兼任の時はですね、もう青の子がいたので、つなぎ的に水色になったんですけど、途中から赤になりました。
でも、そのタイミングが結構自分のターニングポイントでした。
LEIWANの時は本当に自信ない自分を周りが鼓舞してくれてたんですけど、EMPATHYに入ってからは真逆の自分にならなきゃって思って。
それを2本でやってきて、兼任終了してからもそのまま行ってます。だからどっちもいます。
それまでは2本だったのが1本になって、今は1つの軸に2カラーあるみたいなイメージになりました。

『怪物図鑑』──毎曲、違う自分
── 今回リリースする曲は、それぞれ系統がバラバラなんですか?
澪:本当に全部系統がバラバラです!
「I’m Mio Monster」、1曲目は結構ポップ、キャッチーで、
「私はこういう女の子だよ」っていう自己紹介を結構前面に出してる──サーモン食いたいみたいなことも言ってるし。
だけど2曲目は、なんて言ったらいいんですかね、ラブソング?かなりメロウでディープめというか。
歌詞は、宮田さんが書いてくれている歌詞に、私も初めて歌詞を考えて参加して、相談しながら少しずつやってるんですけど。
「性格を1曲ずつ出してる」感じ。
2曲目はガラッと違うから、今ファンの人「このカワイイ系統でいくんだ」ってみんな思ってるはずなんですけど、次の曲リリースされたらみんなひっくり返ると思います。
怪物図鑑は澪図鑑って事で、図鑑って表現はすごく正しいかもしれない。
── 1曲目の「I’m Mio Monster」のサウンドは、もともと「こうやりたい」っていうもので作ってるんですか?
澪:私、制作チーム、宮田さん含めた意思として、
「絶対LEIWANでやれない曲調」
「LEIWANじゃ絶対出さないだろうな」
みたいなのを作ろうっていうところで。
「ソロって言って、これLEIWANじゃん」
って言われたらおしまいなので、絶対LEIWANじゃやらないだろっていうところに振り切りました。
自分の声と向き合うこと
── 前に「自分の声や歌が好きだと自分では知らなかった、教えてくれた・応援してくれた人たちはメンバーだった」っていう話をしてたと思うんですけど。そこからしばらく経って、今、自分の声を改めて振り返って?
澪:思ったより色んな声出るんだな私、みたいな(笑)
自分の声は好きじゃなかったです。やや特徴があるので、日常生活の学校とか、音読した時にみんなこっち向くとか、ちょっと笑われるとか、嫌な場面も多かったんですけど。
この仕事だと特徴があればあるほど褒めてもらえる。お仕事として好きになりました。
正直、今は日常生活のシーンが0.0001秒もないので。お仕事をする上で武器になるんだったら、今のほうが、以前インタビューで答えた時より自分の声は好きです。
── 「I’m Mio Monster」を聴いて、Aメロのポップなところからメッセージあってメロディックなサビと、メロディーの中で変化があるじゃないですか。
それをボーカリストとしてレコーディングするとき、気をつけたことはありますか?
澪:もうとにかく全フェーズでコロコロ変えなければ、と思いながらやってました。
やっぱりイントロ、Aメロあたりでかなりポップキャッチー。アイドル。カワイイ。
アイドルに嫌悪感ある人が聴いたら、もしかしたら初動で聞くのをやめちゃう人もいるかもしれない。1回サビまで聴いてくれ!です。
私が今一番持ってる種類の声を、全部出したつもりです。
── 完成した「I’m Mio Monster」、自身で思う聴きどころは?
澪:いっぱいあるなぁ、全部だなぁ。でも全部ってよくないんだなぁ(笑)
聴きどころは……
ラップをあまり任せてもらえないんですけど、たぶんそれこそLEIWANじゃ聞けねえんじゃねえかなって思う。見せ場です。
あと、落ちサビの
「この牙隠せない」
っていう歌詞が一番好きで。
これ自分のことなんですけど、でもみんなあると思ってて。
特に音楽が好きな人、エンターテインメント好きな人なんて、牙を隠しながら、みんな普段うまくやってるんだろうなって思うから。
自己紹介ソングではあるんですけど、全体を通して「自分のことだな」って思ってもらえたらいいなって思ってます。
その部分はライブをしていって、ちゃんと生ものにしてから、もう一度伝えられるのかなって思ってます。
「依存」というテーマ
── 「孤独」「依存」「愛されたい」っていうキーワードが資料にあって。依存っていう言葉って、テーマにするのってちょっと勇気がいると思うんですが、自分自身がこの曲を聴いた上で、依存っていうものに対してどう思う?
澪:正直、何かに依存してはないんですけど。
でも、なんか依存ってなんだろうと思って。
今回、こういうインタビューしますよって言われた時に、
「依存、しねえなぁ」と思って、どういう意味だと思って調べたんですけど。
周りに多少の迷惑をこうむって、相手にどう思われても、これから離れられない、みたいなのが依存なのかな?って思ったら、
私はもしかしたら澪・モンスターっていうものに依存してるのかもしれないって思って。
「明日から活動ありません」って言われたら、果たしてどう生きていくんだ。もう、生きていけない。
これが依存なのかなって思って。
イメージするものは、例えば恋人へとか親とか、そういう近しい他人へのものが一般的なのかなと思うんですけど。
私は澪・モンスターに憑依して生きてるのかな。
だから、澪・モンスターの中の人が、澪・モンスターに依存してる、じゃなきゃこんなのやれてないよ。
みおみお隊──「優秀な妹」と「居場所」
── 「みおみお隊」、自分のことを「お前らの優秀な妹」、「愛されたい」っていう曲のテーマと、妹っていうファンの人たちの妹っていう、その距離感とかは自分の中で繋がってたりします?
澪:言われてみればそうかもしれないです。
このキャッチフレーズを言ってくれたのは、候補生の時に一番最初にファンになってくれた方が言ってくれた言葉で。
それをずっと名乗ることで、自分の最初の気持ちを忘れたくないなっていうのが一個あって、ずっと使ってるんですけど。
でもそうですね。
家族だから絶対に愛し愛されるとは、私は思ってないんですね。でも「居場所」かそういう意味合いだったら、すごく繋がりがあるのかもしれない。今、聞かれて思いました。
どんなポジションでもいいから、みんなにとって安心する場所だったらいいなぁ。
あんまり安心されてないですけど(笑)
繋がりが固いものだったらいいなぁとは思います。
LEIWANの澪と、ソロの澪
── LEIWANでステージに立ってる澪・モンスターと、ソロの澪・モンスターを、自分が客観視したときに、何か違いが出てきたりします?
澪:ソロのライブやってないからまだわかりにくいかも。
違うと思います。違うんだろうな。
サウンド感も全然違うよね。
── さっきも言ってましたけど、ソロの曲をLEIWANっぽい感じのことをやったら、もうそれでLEIWANじゃないかと。
だから全然違う方向性のソロの楽曲があって、曲のテイストが違うってことは、見え方とか見せ方とかも多分変わってくる。
それをこう、自分の中で違う自分として、もしも言語化できるのであれば。
澪:LEIWANの私は、とにかく周りに助けてもらって成り立っていて、自分は本当に一人だと何もできないんです。
だけど、ソロで一人でステージに立ってくださいって言われたら、殻を破らないといけないんだと思って。
だから分けるというか、上に行かなきゃいけないのかなって思ってます。
しっかりお仕事として、一人のアーティストとしてやるのであれば、
「私、一人嫌いなんだよね、苦手なんだよね」
とか言ってらんないなって。
だから自分自身をアップデートしなきゃいけないです。
それができたら、もしかしたら自分の中でうまくLEIWANとソロの澪・モンスターでしっかり分けられる時がちゃんと来るのかなって思います。
今はまだ未熟だなって思います。未完成です。
一人になることを引き受けて
── ちょっと前にLEIWANで渋谷龍華の卒業発表とか、活動の変化がある中で、そのタイミングで今、事務所とプロデューサー的に、意図的にこのタイミングでソロをやろうとしている。
LEIWANでソロのステージが発生するタイミングで、ソロの澪・モンスターをやろうとしている。
それを自分自身が受け取って、この2つを両方今発信していくことに自分で感じるものってあったりするのかな?
澪:感じるもの、いっぱいありますね。
最初、一人になってしまうとき、すごく自分を責めたんですけど。
やっぱり「続けたい」と思えるLEIWANにできなかったのは自分のせいだって思って、それにすごく落ち込んで。
ファンの人が悲しむ結果を作ってしまった、他のメンバーが「ここに骨を埋めたい」と思えるグループにできなかったことに、すごく自責をしたんですけど。
なんかちょっと考えてたら、「いやなんで私が悪いんだ」みたいになってきて(笑)
だから、ステージパフォーマンスが1人だろうが「お前がLEIWANだ」って言われたんだったら、もう前向きにいったろうかなって。
今までも好き勝手やってたんですけど、でも今、振り回す存在は現状、大人しかいない。
「じゃあもう、付き合っていただこう」と。
私がやりたいことに全速力に。それがファンの方が一番安心するのかも、って思いました。
だから今は、もう好き放題、自分がワクワクする・ドキドキする方へ走ってます。それこそ振り返ったら終わりだなと思って、走ってます。
新木場STUDIO COASTという夢
── SNSとかひねくれた表現を度々見かけるけど、結局はそこに愛がある文面に感じて、愚直に進もうとする意思も感じます。
やらないといけない、自分の中で進まないといけない、みたいなのを感じてて、その元になっているものって何なんですか?
澪:元になっているものはあります。
何だろう、真っ直ぐ走らなきゃいけないというか、いわゆる結果を出したいから私はとにかく走ってるんですけど。
そこはやっぱり、自分を今まで押し上げてくれた人に、結果で恩返しがしたい。
それが、私がずっとCOMRIZEDに所属している理由で。
例えば社長の宮田さん。昔LEIWANが、新木場STUDIO COASTでワンマンするのが夢だったんですね。
あそこ閉館したじゃないですか。閉館が決まって、その知らせを受けて「もう夢が叶わない」ってなって、その日うなだれ散らかして、大泣きしてたんですけど。
宮田さんが「新木場、予約取ったで!」って。2週間後に予約取って。
そんな見合うレベルのアイドルじゃなかったのに、お金だって絶対足りないのに、コロナ禍だし。
でも、そういうのをとっぱらって、夢を叶えさせてくれたんですね。
その時に、「宮田さんが見たことない場所・景色に連れて行くまで私、絶対やめない」って、その時に思って。
これは宮田さんだけじゃなくて、いろんな関係者の方がLEIWANを信じている。「澪・モンスター、お前ならやれる」って。
振り付けのaya先生とか。
私aya先生の振り付けは世界一だと思ってるから、もっとその振り付けをいろんな人に見て欲しいし、真似して踊って欲しい。
マネージャーさんとかスタッフさん、例えば地元に帰った時に「LEIWANのマネージャーやってるんだよ」ってことが自慢になるぐらい有名になれたら、ちょっとドヤ顔させてあげられるかな、とか。
今までのメンバーも、ファンもそうですけど、こんな自分にかけていただいた時間とお金と気持ちと愛を、絶対に結果で返したくて。
私は今、それが根本で、とにかく走ってます。
女性として──可愛いを見せたい
── GIRLS特区!!は女性アーティスト特化メディアです。澪さんが女性アーティストとしての生き方で、大事にしているものはありますか?
澪:女性アーティストとしてって難しいな。
今は、ファンの人の、狂った可愛い澪・モンスターでいたいなとは思ってます。
だから黒髪でずっといるわけではないんですけど、その中には多分、この状態の澪・モンスターをきっと偶像のように思ってくれてる人がいるから。
自分の意志とか自分の趣味とか、無理して自分を捨ててるわけじゃなくて、私はファンの人の期待に応えることが楽しいんですね。
自分の趣味とかを優先することより、私はそっちの方が楽しい、やりがいがあるんですね。
だから、ちょっと女性としてっていう面で若干のズレはあるかもしれないんですけど、
ファンの方が求めている女の子像みたいなものプラス、自分の叫びたい魂みたいなものが重なって、澪・モンスターになってると思います。
いい意味でギャップだったらいいなと。
「I'm Mio Monster」の歌詞に
「見た目とのギャップ好きでしょ」ってあるんですけど、パッと見の私って、多分ライブ中に「⚪ねー!」って叫んだりするようには恐らく見えなくて、
アイドルっていう仕事を選んだからこそ、非現実的で狂気的な可愛いをいっぱい見せたいです。
頑張ります。
みおみお隊へのメッセージ
── では最後ですね。みおみお隊の皆さんへメッセージを。
澪:本当に振り回してごめんなさい(笑)
私のわがままについてきてくれる人は、奇特な人、本当に変わった人ばかり、おかしい人だなぁと思います。
こんなに数あるアイドルがいる中で、それこそインタビュアーさんがさっきおっしゃってくれたけど、ひねくれてて、わがままで、いつもなんか起きてて、みたいな。
そういう、推してて安心できるような子じゃないのに、隣にいてくれてありがとうございますって思ってます。
「恩返ししたい」ってさっき言ったんですけど、その中に君ももちろんいるので。
まあ、ついてきたかったら、ついてきたらいいんじゃないですか。
そんな感じです(笑)

Interview:柴 正明