手錠は、束縛から解放へ── MANACLEが迎える最後の周年ライブ
2020年9月、コロナ禍の只中にMANACLEは始動した。"手錠"を意味するグループ名を6年間背負い、ゴシック・ロワイヤルの世界からギターロックへと音を広げ、2026年12月末での解散を選んだ。その前に立つ最後の周年公演が、9月14日「MANACLE 6TH ANNIVERSARY -BEHIND THE WALL-」(SHIBUYA CLUB QUATTRO)。今泉怜、高辻ひな、めい美によの3人に、6年と、その終わり方について聞いた。
「やっと始められた」── 延期されたデビュー
── 早速ですが、MANACLEさんインタビュー、開始させてもらいます。MANACLEは2020年9月スタート。コロナから半年後ぐらいですよね。始まった時のこと、覚えてますか。
今泉怜:本当はもう少し早く始まる予定だったんですけど、コロナでちょっと延期して、遅いスタートになって。やっと始められたなって。スタートしてどんどんやっていきたいって思ってたのに、なかなか始められないっていう状況だったので。できた時は本当に嬉しかったし、やっと始められたなとか、やっと見てもらえるなって思いで最初のライブステージに立ったのを、はっきり覚えてます。
高辻ひな:とにかくステージに立てることを望んでいたので、待ち遠しかった。でもデビューライブが延期になったことで、より自分たちの体制を整えられたスタートになれたなと思って。たくさんの人が待っててくれた、嬉しい景色だったなっていうのを今でも思い出せます。
"手錠"という名前── 束縛から、解放へ
── MANACLEって手錠っていう意味の名前を6年間背負ってきて、改めてこのMANACLEっていう名前をどう感じますか。
今泉怜:最初は本当に、手錠って最初に聞いてパッと思い浮かぶような、重くて暗くて鎖がガチガチに繋がれてるみたいなイメージだったので。もう「かっこよく見せなきゃ」みたいな。SNSの絵文字とかすら悩むぐらい、クマにバラつけたりして悩んでたんですけど。今は、MANACLEっていう名前に全然違和感はないのに、本来ずっと口にしてた「ライブで解放する」っていう方を強く感じれるなって思うようになりました。束縛されてる方が最初は強いイメージだったけど、解放している方を、今の方が初期より強く感じます。
高辻ひな:MANACLEって聞いて、鎖とかビジュアルは想像つきやすいなと思ってたので、私の中で思い描くMANACLE像をひたすら膨らませて。 グループのビジュアルとかも楽曲、歌詞とかも固めやすいけど、いろんな方向性に触れるなと。束縛されている時間もだし、束縛からの、日常からの解放が、MANACLEのコンセプトなので。
── によさんは途中から入ったじゃないですか。MANACLEのことは知ってての加入でしたが、MANACLEっていう名前を背負って、名前自体にどういう思いがありますか。
めい美によ:入るまではMANACLEっていう言葉の意味は知らなかったけど。MANACLEに入るって決めて、MANACLEってどういう意味だろうって調べたら「手錠」って出てきて。でも私が入った時はもう、そういうガチガチのコンセプトではなくなって、「解放」のモードに入ってたから。そういう意味で、私が入ったことでもっと、より一つの方向に定まらないように、いろんなジャンルの、いろんな人に「MANACLE、手錠っていう、日常を解放していくみたいなグループなんだよ」って分かりやすい、いい意味で分かりやすいグループにいっていけるように頑張ってきました。
ゴシックから、ギターロックへ
── ゴシック・ロワイヤルって言われる世界観から始まってて。そこからギターロック寄りの曲も増えていったりとかするじゃないですか。この変化って、3人にとってはどんな印象があります? どんなものでした?
今泉怜:ゴシックをやること自体はすごい好きなので、やっていて楽しいし、今でもセトリに入ってたらガチガチにやりたいっていう気持ちは強いんですけど。聞きなじみがあるとか分かりやすいとかっていうと、アイドルのライブに来ている方にとってはロック寄りの曲の方が入りやすいのかなって。最初、私たちは入りにくいんじゃないかってことも結構、悩みの一つだったので。声も出さない、手も上げないで見る。じっと聴き入ってくれる感じ。今は、ロック調の曲の方が盛り上がりやすい、っていうのがあるので、そこをいいバランスで使っていけたらいいなって。プラスの気持ちしかなかったです、そういう曲が増えることは。
── ちなみに、MANACLEでやりだしてて、ゴシック系の曲が続いてて、「この曲から開けたな」って感じる曲、何で開けた感じがしました?
高辻ひな:「BAN your HURT」。最初はコロナ禍でのデビューだったから、ライブハウスで距離とかも規制されてたし、声も上げられない状況だったけど。だからこそゴシック的に見せるパフォーマンスを、私たちも好んで選んでやってきて。でもちょっとずつ緩和されていって、声出しOKのライブの日に「BAN your HURT」がセットリストに入ってて。その時にすごい、ライブのステージとフロアとの一体感みたいなのを感じて。そこからMANACLEはきっと、こっちでももっとできるってなっては思えてます。
── によさんはゴシック調の曲から開けた曲がある状態で入ってきてるじゃないですか。初期の曲と最近の曲も含めてですけど、歌ってて感覚の違いってあります?
めい美によ:結構あって。どっちも全力でやってるけど、初期の曲だとどっちかっていうと世界観が大事だから、ステージとしての見せ方に一番重きを置いてる。最近の曲、特に「向日葵」とかだったら、歌もダンスも全力でやるんだけど、それよりもフロアとの一体感とか、その場でのライブを楽しんでるっていうのを一番大事にやったりとか。その感覚の違いはあります。重きを置いてるところが違うからフロアの状態も全然違うし、だからやってて自分的にも集中するところが全然違う。
── 曲調の変化が生まれたことでお客さんの反応が変わったと思うんですけど、それはどう変わったように感じる?
今泉怜:ファンの方から感想をいただくときに、具体的になったなって思います。ゴシック曲メインの時は「この人たちっぽい」とか「世界観がかっこよかった」とか言っていただくことは多かったんですけど。いろんな曲が増えて、曲名が出てきたり、「この曲が良かった」とか「この子のこの表情が良かった」とか。だから細部が浮き出て見えて、前よりも見てもらえるようになったのかなと思います。
松永天馬、団長、ヒダカトオル── 書かれた詞を歌うということ
── で、その曲を作ってくれてる人たちって、サウンドプロデュースでCommand S.がほぼずっと入ってくれてる中で、松永天馬さんとか団長さん、ヒダカトオルさん、間々田さんとか、そういう豪華な作家陣が書いてくれてたじゃないですか。自分たちのためにそういう人たちが書いてくれてて、それに対してどういう感覚ですか。単純に「ありがとうございます」はもちろんあると思うんだけど、例えば「この作家さんのこの世界観が好きだった」とか、そういうのも含めて。
高辻ひな:私は、MANACLEがまだデビュー前で、どんな曲をするのかも分からない時に前の事務所の社長も含めて全員でミーティングをしてた時に、それぞれ一人ずつ「好きなアーティスト教えて」って言われて。私はアーバンギャルドが一番好きなので「アーバンギャルドです」って答えたんですけど、「この2曲でデビューします」って曲をもらった時に、「憂デンティティ」がアーバンギャルドの松永天馬さんの作詞作曲で、もうこの瞬間に夢叶ったって震えました。でも、もらったからにはこの曲をいろんな人に見てもらいたいって思って、その気持ちでずっと届けてきました。
今泉怜:もちろんありがたい気持ちはあるんですけど、プレッシャーもあって。作ってくださってる皆さん、本当にすごい方がいっぱいいるじゃないですか。そのファンの方も、やっぱり見てくださる機会があって。全てのファンの方から感想をいただいたり、全て見通したってわけではないかもしれないけど、一番記憶に残っているのは、団長さんのファンの方が結構、ライブを見てくれたり、感想をくれる方が多くて。「もうちょっとリズムをしっかりしてほしい」って言われたことがあって。団長さんのファンの方に、そういうところも見てるんだって思ったし。素直に、いろんな方に提供していただいているっていうことは、それだけの人の耳に触れてるから、本当に気を引き締めて歌って、練習していかなきゃなって。プレッシャーも結構大きかったです、嬉しさと同じくらいで。
一番刺さった歌詞
── 今までの曲を並べて、全曲の中で、自分的に一番刺さった歌詞はありますか?
めい美によ:「CEREMONY」の「さよならは終わりじゃないの 旅立ちの狼煙を上げる 大切な儀式」がパッと出てきて。それは今のこの状況、現在の私にとって、このMANACLEをやってきた私にとって、MANACLEのめい美によとして歌えるのが嬉しいなって思います。
今泉怜:私は「気づけば愛が溢れていた」の「終電時刻ギリギリの日々で 悔しくて泣いた跡 隠せぬまま」が、ずっと、歌うたびに結構心にくる。MANACLEはまだひたすら走ってる途中だからプラスの気持ちの方が多いけど、活動10年目で、前に所属してたグループもあるので。本当に、泣きながら帰ってたなとか思い出しながら、いつも歌ってます。
高辻ひな:私はいつも、MANACLEの曲で何が好きって聞かれたら、絶対に最新曲を答えてて。それは最新のMANACLEが一番かっこいいからって思ってるから。だから今、一番私に刺さっている歌詞は最新曲のEGOIST HEROINEの「運命はいつだって私の味方」です。これは私が書いた歌詞で。仲間との別れとか、新しい人との出会いとか、全部全部、運命として決まっていたことだなと思ってて。でもそれは私たちが選んできたことなので。その選んできた選択を全部、私の味方にすることが、今のMANACLEに繋がっていると思います。

12月の解散を、分かった上で立つ
── 12月で解散が決まってます。それを分かった上で今ステージに立っているんですけど、それはどういう感覚ですか。
今泉怜:一つ一つのことが、前よりも「これができるのは最後かもしれない」みたいなのを強く思うようになったけど。その代わりに「最後だよ」っていうのを言い訳にしたくなくて。「最後だから頑張る」とか「最後だから来てほしい」とか、どうしても最後という言葉に力を借りなきゃいけない時はあるけど、でも「12月で終わるから思い出を作ろう」じゃなくて、続く12月まで上を目指すんだって決めたから。悲しい別れの意味じゃなくて、絶対いいものにするんだぞっていう意味で、最後を心に刻んでやってます。今まで、それはやっぱり12月で解散が決まらなかったら、持ててなかった気持ちだと思います。
高辻ひな:いい意味で、今までと変わらないかもしれない。今までもその時の全力を出してきたから、「最後だから」とか「最後だから頑張るぞ」とかは思ってないので。今まで通りに。ただ、昔よりはきっと成長しているし、できることは増えていると思ってます。ただ、本当は9月に活動休止だったのを、12月まで先延ばしをお願いして。そして活動休止じゃなくて「解散」ってしたのは、今を輝かせる覚悟みたいなのを今、強く持ってるから。だからこそ解散という言葉を使ったんですけど。とにかく今が一番輝けるように、日々、今の自分の全力を出してます。
めい美によ:毎日寂しくて、ライブ中に、もちろん目が合ったりするだけで泣きそうになるけど。でも本当にMANACLEって12月29日で終わっちゃうから、だから私自身も絶対後悔しないように。私は逆にもう「最後、最後」だって思ってないと後悔しちゃうから。MANACLEに入りたくて、MANACLEとしてステージに立ちたくて、MANACLEのオーディションを受けたから。ちゃんとMANACLEをやりきりたいと思って、毎日逆に最後だと思ってステージに立ってます。
終わりか、封印か
── 6年やってきて、今、解散を「終わり」だと思っていますか。それとも別の言い方がありますか。
高辻ひな:終わりだと思っています。3人でMANACLEを終わらせることが、MANACLEに対しての一番の愛情だと私は思っているので。解散という言葉を選んだのは。私の心の中にあるMANACLEとか、あなたの心の中にあるMANACLEはいなくならないので、そういった意味ではずっと生きてる。永遠かなとは思ってます。
めい美によ:3人でMANACLEをしっかり終わらせたいっていう気持ちが強いんで、私も終わりだと思う。でも、本当の終わりって、忘れたときが終わりだと思うから。だから、たまに思い出して曲を聴いてくれたりとかしてくれたら、本当は終わりじゃないのかもしれない。
今泉怜:ラストライブとか「ここに立つのは最後だよ」とか、それは分かってるんですけど。あんまり、そのグループが終わるってあんまりピンときてなくて。私的には、なんか封印する気持ちかも。大切に閉じ込めるみたいな。だから上に行きたいし、最後の最後まで全力で頑張るのはそれはそうだけど。最後まで大事にして、最後の日まで大事にして、封印する感覚。閉じ込める。
── 封印っていうことは、例えばですけど、宝箱に自分の大事なものを入れました。鍵を閉めました。これ封印じゃないですか。でも、封印ってことは、その鍵を開けることもできて、封印を解くこともできるじゃないですか。
今泉怜:全然考えてないわけじゃない。私がプロデューサーとかMANACLEのことの意見を無視して、私だけの気持ちで言うとしたら、解いてもいいと思う。ひなちゃん、によちゃん、運営さんなら許します!笑
3人になって、4ヶ月
── 5月から3人になって、4ヶ月経ちました。今、単純に楽しいです?
一同:楽しい。
── 変わったこととかありますか。
めい美によ:3人の役割が同じぐらいになったような。
高辻ひな:昔から先輩後輩みたいな関係性はないけど、でもやっぱり怜ちゃんがリーダーだから、背負うものとか抱えるもの、大きいと思うんですけど。でも最近は「ここを任せたい」とか言ってくれるから、それを言われると信頼されてるなって感じるから、支え合いながら、引っ張り合いながらできるし。によちゃんは新メンバーとして入ってきた時から、きっとたぶん必死にやってきて、今は一番引っ張ってくれてるんじゃないかなって。3人が同じくらい引っ張り合って、誰かのことを支え合って、みたいなふうにできる信頼感がある。
── 次の質問が「お互いどう見てるか一人ずつ聞かせてください」だったんですよ(笑)
めい美によ:ひなちは今までも一番喋る、語り合うメンバーだったから、何を考えてるかとかはよく分かってたけど。3人になっては、元々なんでもできる人だなって思ってたけど、さらにそう思うようになって。すごい不器用なのに、すごい器用で。より天才肌を身近に感じています。
怜ちゃんは、3人になったら甘えてくれるようになって。
今泉怜:甘えてないです(笑)
めい美によ:それこそ3人がいい感じで矢印が向き合って高め合っていけてるのかなって思って。それがどんどん積み上がっていって、12月にはすごい形になってると思う。
今泉怜:によちゃんは、いつでもブレないというか、ステージに対してすごい強い芯があるから、それがすごい羨ましい部分があって。どんな曲でも、ゴシックな曲でもロック調な曲でも、自分が思っていることを曲げずにやりきるっていう気持ちを隣ですごい感じるから。私自身に自信がなくなりそうになった時に、そういう風にやりたいなって羨ましくなることあるけど。でもだからこそ、私も私が信じるものをステージで発揮しなきゃって思わせてくれる存在。ひなちゃんは、ひなちゃんも言ってくれてたけど、例えば私が調子が悪かったとして、何かの声が出にくいとか怪我をしちゃったとかなった時があったとしても、ひなちゃんがいれば大丈夫だって思える。一緒に過ごした期間が長い、一番長いっていうのはあるけど、それだけじゃなくて。ひなちゃんは「人を信じていいんだよ」って思わせてくれた存在で、によちゃんは「自分を信じていいんだよ」って思わせてくれた存在です。
私のことを変えてくれたのかもしれない存在
── 怜さんとひなさんは前のグループから一緒じゃないですか。もうちょっとで10年の中で、前のグループ、MANACLE初期、中期、現在って、ここの2人の人間関係って変わりました?2人だけじゃなくて、周りにいる人が変わってきてる9年間じゃないですか。そういうのも含めて、その中で、2人の関係値ってどういう感じなんだろうと。
今泉怜:前までは、たぶん振り付けじゃないと、ステージで手を合わせたり目を合わせたりしなかったけど。仲が悪いとかじゃなくて、お互いにめっちゃ人見知りだし、照れちゃうから。以前は、メンバーとしては好きだけど、安心感とかとちょっとは違う。「一緒に活動してて楽しいな」で終わってたかも。でも今は、別に何か意図せずところでも目が合ったりする。何か相談したりしたわけじゃなくて、ライブ上の空気とかで自然と目が合うような。だから前になかった、その心の安心。全然違う。
高辻ひな:私自身も、10年前とかは全く誰とも喋れなかったので。私が人として成長したっていうのはもちろんあるけど。でもそういう過程の中にいる人は唯一れいちゃんだけなので。だから、もしかしたられいちゃんが私のことを変えてくれたのかもしれないなって思ってます。初めて会った時と今の印象で、一個変わらないところは、本当に活動に対してずっとまっすぐなところ。そこで、ちょっとずつ会話もいっぱいしたし、プライベートの話もちょっとずつしたりして。だから今はいっぱい話すけど、なんか話さなくても、なんとなく分かる。
9月14日、最後の周年ライブ
── 9月13日で6周年、9月14日は最後の周年ライブになります。今どんな気持ちで準備してますか。
今泉怜:最後の周年は、自分たちにとってもお祝いしてもらえるのも最後だけど、ファンの人にとっても「何周年おめでとう」って言ってくれるのが最後だから。自分たちもそうだけど、来てくれる人に何より幸せになってほしいし。今回の周年は、私たちの大好きなアイドルさんをたくさん呼んでるので。みんなで素敵な空間を作りたいなっていう気持ちが大きいです。
めい美によ:なんか最後の周年ライブっていう感じがしないくらい……実はめっちゃ緊張してるけど。やっぱりみんなでお祝いして、お祝いされて、今までのMANACLEの歴史も愛し合えたらなって思ってます。
高辻ひな:活動休止を、解散を9月じゃなくて12月にしたきっかけの一つに、9月には周年ライブがあるからで。周年ライブは、とにかくみんな幸せな気持ちでいてほしいなと思って。今、みんなが幸せになるための準備を着実に進めていて。その日が、9月の周年がゴールじゃなくって、明日の約束になる日になったらいいなと思ってます。
「BEHIND THE WALL」というタイトル
── タイトルが「BEHIND THE WALL」。このタイトルを聞いてどう受け取りましたか?
今泉怜:さっきのインタビューでも答えたことなんですけど、解散の発表をするときに「終わりへ向かうんじゃなくて、その日まで上を目指し続けたい」って言った私の言葉を、メンバーの気持ちを反映させてくれたんだなって思いました。
── 自分だったらどんなタイトルにしました?
めい美によ:「MANACLE♡6周年だよ♡ 今までみんなたくさんの愛をありがとうありがとうありがとう、びっくり これから先もみんなで一緒に羽ばたいてくよスペシャル」
高辻ひな:手錠は自分自身を縛りつけるものだったけど、手錠の輪っかがいっぱい繋がってたら、隣の人とも音楽で繋がっていけるから。繋がっていく系の英語のタイトルにする。
── 例えば?
高辻ひな:「CHAIN OF MANACLE」とか。音楽で繋がる、だから手錠で繋がる。それにしよう。
渋谷CLUB QUATTROという場所
── 会場が渋谷CLUB QUATTROです。この会場でやるということは、みんなにとってどういうことですか?
高辻ひな:今の事務所に移籍してきた時の再始動ライブがQUATTROで。前の事務所でワンマンライブを終えた後に、次のライブの発表をできなくて、ファンのみんなを不安にさせたまま数日間過ごしてて。2024年の年始に「事務所を移籍します、再始動ライブはCLUB QUATTROです」ってなったんですけど。その時の再始動ライブで立ったQUATTROは、とにかくライブができることと、またみんなに会えることと、涙がいっぱいのライブで。衝動でライブしてたなと思うんですけど。でも今は、着実に私たちのすべてが出せる会場だと。
めい美によ:この事務所に移って最初のライブをしたのがQUATTROで。「頑張るぞ! 移籍して再スタートしました! MANACLEです!」っていう気持ちと、まだ不安というか、この先どうなっていくんだろうっていうのもあって。今は自信しかなくて。今のMANACLEだから、大きい会場で、今の自信満々のMANACLEをたくさんの人に見てもらいたいから、みんな来てねっていう気持ちです。
今泉怜:再始動の時はすっごい楽しくて、いいライブで、あっという間に終わっちゃったなって思ってたんですけど。によちゃんと同じで、その楽しくてあっという間に終わっちゃったライブを超える自信があるので。同じところにまた立つって、越えなきゃいけないっていうのが当たり前についてくると思うんですけど、そこへの心配はないから。QUATTROのステージに似合うパフォーマンスをしたいなと。大きい会場だけど、自信を持って立たなきゃなって、あの日より思います。
共演者について
── では、まずMANACLEを合わせて出演者が12組。この出演者を見てどう思いました?
めい美によ:知ってる人がいっぱいいるな。なんか本当に、MANACLEがたくさん関わってもらった人をかき集めた集大成っていうか。それを6周年っていう大切な時にみんなに集まってもらえて、素直に嬉しいなって思いました。
高辻ひな:主催に呼んだり、呼んでもらったりし合ってる仲間たちで。このグループがいなかったら今日のMANACLEはいなかったなと思えるくらい、大事なグループたちです。
今泉怜:メンバーが出演者さんを決めたんじゃないかなって思うような顔ぶれだなと思いました。
── それは具体的には?
今泉怜:BIRTH DAY LIVEは、その本人が呼びたいグループさん、好きなグループとか仲良しのグループさんを呼んでるんですけど。それがもう3人分合体したみたいな。自分たちが大好きなグループさん、尊敬するグループさんに囲まれているなと思いました。
── なるほど。では、一組ずつ、グループの印象だったりとか、この日、そのグループのどんなところを見てほしいかとか、そういうのも含めて一組ずつお願いします。では、雨音とアプローズからいきましょう。
高辻ひな:雨音とアプローズさんは、シンプルに曲が私好みで大好きで、よく鼻歌で歌うくらい聴いてます。今、三人体制同士でやってるから。私たちが三人体制になった時、一番身近な三人のグループが雨音とアプローズさんだったから。三人グループってめっちゃいいなって思わせてくれる、三位一体感があるグループだなと思っていて。それぞれのキャラクターとかもステージを見てすごく映えるので、そういうところが好きです。
── 好きな曲とかある?
高辻ひな:「トップシークレット」。「ハルイチバン」も好き。
── 何が好きですか。
高辻ひな:体が何か自然と揺れる。揺れます。

── KIRA:MINA。
今泉怜:KIRA:MINAさんは、デビュー直後のKIRA:MINAさんと対バンでご一緒したんですけど。その時に「すごい、新人のグループさんなのに、こんなクオリティ高くライブするんだ」って衝撃を受けたのを今でも思い出して。とにかくパフォーマンスのクオリティが高いなって初期の頃からずっと思ってて、刺激を受けてるグループさんだし。もう活動終了されちゃったんですけど、POPPiNG EMOさんと同じ事務所で。私たちが今の事務所を移籍する時に「どんなグループになりたいか、近くに憧れるグループいる?」って聞かれた時に、「POPPiNG EMOさん」って声に出してて。そこからKIRA:MINAさんたちの好きな部分が、POPPiNG EMOさんと通づるところもあってパフォーマンスで圧倒してくるスタイルが好きです。

── CUBΣLIC。
めい美によ:CUBΣLICさんは、実のお姉ちゃんがいて。そのお姉ちゃんの加入をきっかけに最近仲良くさせてもらってるグループで。そこから曲とか聴くようになって。すごい、ライブを見てても曲もそうですし、フロアとかステージとか全体的に「ハッピー」っていう言葉がすごい似合うグループだなって思ってて。メンバーの方々とかと話しててもすごいみんな面白くて可愛い。すごいハッピーが似合うっていうのを、一番言いたい。本当にみんなと喋っても面白くて可愛いから。メンバーの人数も多いし、衣装もカラフルで可愛いから、QUATTROっていうステージも似合うと思うので。一ファンとして、かっこよくて、ハッピーで可愛いライブを楽しみにしてます。これからもお姉ちゃんもお願いします。

── TIGHT。
高辻ひな:TIGHTさんは、会うと一日が明るくなる人たちで。今一番ライブイベントで会うグループだから、絶対出てほしいと思っていて。楽屋で会ったらすごく明るくて、お話するのも楽しいんですけど、ステージではすごい圧倒的に自分たちの存在感みたいなのを発揮できる人たちなので。今一番一緒にライブをやっているグループだからこそ、一緒にアイドルシーンを作っているんじゃないかなと思ってます。ぜひその圧倒されるステージングを見てほしい。
── Village in Maier。
今泉怜:Village in Maierさんは、ライブに入る時のSEの煽りがめっちゃ好きで。あの時は楽屋にいるからファンの方は見えてない場面だと思うんですけど、なんか本当にそこでスイッチが入るメンバーさんがかっこいいし。私がもしイベンターだったら、曲が流れた瞬間に空気を変えて絶対に盛り上げてくれるって信頼を置いて、どの対バンのどの順番にも任せられるグループさんだなって思うだろうなっていつも見てます。MANACLEとは音楽性というかジャンルはちょっと違うけど、なんか合うなって。お互いのグループのファンの方がすごく楽しんでくれてるのをよく見かけるので、QUATTROでもみんなが楽しんでもらえたらなと思います。

── RED-i。
高辻ひな:私たちが事務所を移籍してきてから、すごくライブ本数が増えて。それは私たちにとってはもちろんライブがしたかったので嬉しいことなんですけど。でも日々ライブをするだけじゃダメで、成長しなきゃだし。ライブができるってことは、フロアのたくさんの人に会えるチャンスをもらっているなといつも思ってるんですけど。そんないっぱいライブがある中で、見るたびに成長というか、どんどん速度を上げて、見るたびに変化を感じていたのがRED-iさんで。メンバー一人一人の情熱はもちろんだし、フロアとの一体感も目に見えて分かるぐらいのライブパフォーマンスをいつも見ていて、すごい刺激的な存在なので。ぜひそういうライブでの情熱的な、燃えるような熱さとフロアとの一体感を感じてほしいのと。あとは、実は音楽制作チームがRED-iさんとは一緒なので、実は意外と近い仲間なのです。

── Able-Gleam。
めい美によ:Able-Gleamさんとは、約1年前、本当にちょうど1年前ぐらいに出会って。そこでライブを見てかっこよすぎて衝撃を受けて。そこからずっと仲良くさせてもらってて、東京に呼んだり仙台に呼んでもらったりして。でも、なんか今では本当に大好きすぎる、かけがえのない存在です。歌とダンスはもちろんだけど、見どころは、煽りとフロアとの一体感が、特にAble-Gleamさんを見てる上ですごい鳥肌が立つところだから。QUATTROっていう大きい会場でどんなライブをするのかなっていうのが、すっごく楽しみです。
── Able-Gleamも新体制ですもんね。
めい美によ:9月6日に新体制で。私がAble-Gleamさんと仲良くなったのが去年の9月6日なの。
── 運命感じてるのね(笑)
めい美によ:そう(笑)

── Tri-Sphere。
今泉怜:Tri-Sphereさんは、MANACLEよりも活動歴が長いのに、なんかすごい、ひたむきさみたいなのをいつも感じてて。私は、毎回のライブで「昨日と違うライブしなきゃ」とか「昨日よりもいいライブをしなきゃ」っていうのが心の中にいつもあるんですけど、それを近くで一番感じるのがTri-Sphereさんで。見るたびになんかすごい「かっこいい」って新鮮な気持ちで刺激を受けてます。あと、グループで一体感がすごくあるのに、メンバー皆さんの個性がすごい強い。それぞれに全然違う人に見える、ステージ上で。それがすごく見てて楽しいので、QUATTROでも楽しみたいなって思ってます。自分も個性がなさすぎて悩んでた時期があったから、それがすごい素敵な部分だなと思って大好きです。楽しみです。

── ゼンゼロランカー。
めい美によ:ゼンゼロランカーさんは、大事なイベントに呼んで呼び合ってる大切な仲間で。会うと嬉しい存在で。喋りかけるとすごいみんな、全員すごい褒めてくれるし、すごい可愛い方々です。すごいみんなキュルキュルで可愛いのに、ライブはすごいかっこよくて。4人のバランスとチームワークがすごいかっこいいなって思ってて。でも個人でみるとそれぞれの強さのベクトルが全然違くて、それもまたいいグループだなって思ってます。QUATTROっていう大きいステージをどうやって使うんだろうっていうのが楽しみ。

── 絶世のインペリアルドール。
高辻ひな:絶世のインペリアルドールさんは、なんといっても元MANACLEのメンバー、柿ちゃん(柿崎李咲)がサポートメンバーでいるグループなんですけど。卒業したメンバーと共演するってなかなか珍しいことかなと思ってるんですけど、今でも柿ちゃんと仲良くて、プライベートでも遊んで。絶世のインペリアルドールも私たちが好きな理由は、柿ちゃんはもちろん、メンバーみんなが尊敬できるアイドルだからです。ロックなサウンドだけど、ちょっとお祭りに感じるようなパフォーマンスもあったりで、6周年っていうお祭りにぴったりだなと思って。お祭りにしてほしいです。

── XOXO EXTREME。
今泉怜:XOXO EXTREMEさんは、個人的にアイドル歴でいうとほぼ同期で。10年活動してると活動やめちゃった子が周りにたくさんいるんですけど、本当に初期の頃から今まで切磋琢磨しあえる貴重な仲間です。私がMANACLEが始まる前の、活動したくてモヤモヤとしていた時期に誘ってもらって「羊たちの進撃 〜The assault of the Lambs〜」っていう曲でコラボさせてもらって、思い入れもあって。どんどん大きいステージも成功してて、渋谷PLEASURE PLEASUREとかZeppとか、MANACLEも一回は立ちたいなって思ってきたところに、一番近くにいる子たちが立っているのがすごく嬉しいです。他のアイドルにはないような曲もやられているグループなので、当日のセットリストが楽しみです。

女性としての矜持
── では、最後に。『GIRLS特区!!』というこのサイトは女性アーティスト特化型メディアです。なので、女性としての生き方、こうありたいという矜持を、聞かせてください。
めい美によ:自分をたくさん愛して、「自分が一番可愛いよ、可愛いよ」ってたくさん言ってあげて、自分に優しくしてあげることです。なりたい姿とか目標があったとしても、自分を愛する心を忘れちゃいけないよって。自分を一番愛することを忘れないで生きてる。
今泉怜:どんなに辛いことや悲しいことがあっても、未来の自分はその経験があって作り出されたものだから、過去を絶対に後悔しないことです。
高辻ひな:女の子ってすごくわがままでもいいと思っているので。昨日好きだったものが今日は嫌いになっちゃったりもするし、誰かに助けてほしくて泣いちゃう時もあるし、でも誰かのために強くなりたいって思う時もあって。そういう矛盾っていくらでもあってよくて。そういう矛盾があった方が自分らしいとさえ思うので。日々の事情とか誰かの言葉とかに揺られながらも、自分の足で立てる、芯のある女性でいたいです。
9月14日に来る人へ
── では、最後になりますが、9月14日の6周年ライブに来ようとしてくれてる方、このライブを楽しみに、ちょっとでもしてくれている人にメッセージを。一人ずつお願いします。
高辻ひな:とにかく幸せで、楽しかったなと思ってもらえる周年ライブにしたい。そして解散という私たちの決断で最後の周年ライブ。素晴らしいアイドルがいっぱい出るので、とにかく音楽に身を任せて、胸いっぱいにしてほしいなって思ってます。
めい美によ:QUATTROっていう空間と、いろんなアイドルの曲と、すべてその時にしか味わえないものをいっぱい全力で楽しんでいって、日常の嫌なことやら何やらを全部解放していってもらえたらなって思います。
今泉怜:最後まで読んでくれてありがとうございます。私たちはMANACLEの音楽を届けるということを6年間やってきました。その全てをお見せするので、肌で感じて欲しい。「あなたが今続けていることも素晴らしいことなんだよ」と肯定できるような、みんなが前を向けるライブを届けられるように頑張ります。

Interview / Photo:柴 正明
INFORMATION
公演名:MANACLE 6TH ANNIVERSARY -BEHIND THE WALL-
日程:2026年9月14日(日)
会場:SHIBUYA CLUB QUATTRO
時間:OPEN 15:00 / START 15:30
券種:前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500(ドリンク代別)
会場限定 SS席 ¥50,000(20枚限定)/ S席 ¥30,000
出演:MANACLE / 雨音とアプローズ / Able-Gleam / XOXO EXTREME / KIRA:MINA / 絶世のインペリアルドール / ゼンゼロランカー / TIGHT / Tri-Sphere / Village in Maier / RED-i / CUBΣLIC
チケット:受付中
