TIGHT インタビュー

TIGHTは2021年10月に「白夜のカフカ」としてデビューし、2023年8月に「TIGHT」へ改名。同じ時期に、メンバーの妃理がプロデューサーに就いた。2024年10月1日にはLush EntertainmentからMETEORS HARIEへ移籍し、妃理はその代表でもある。ステージに立つメンバーが、プロデューサーで、事務所の代表。独立してからの2年、TIGHTは自分たちで活動してきた。

2026年10月17日に渋谷STAR LOUNGEでワンマン「METEOR」を開く。公式Xの告知には「動員目標150人 未達成で、解散。」とある。ワンマンの直前に、リリア、妃理、金戸なつかの3人に話を聞いた。

METEORが決まってから、一番時間を使ったこと

ワンマンライブMETEORが決まってから、一番時間を使ってきたことって何かありますか?

金戸なつか:うちはリーダーになってから、MCの時間をもらえることが多くなったので、MCで喋る言葉を日頃からずっと考えるようにしていて。大事な場面で変なことを言っちゃいけないと思って、メモしたりとかして。今はMCを考える時間が一番長いかもですね。

── それはワンマンが決まってからじゃなくて、日々やってるということですか?

金戸なつか:METEORに対して言ったら、まだセトリも決まってないので、どこにMCが入ってもいいようなものを考えたりとか。METEORでどう話すかには、今めっちゃ時間を使ってますね。

リリア:METEORに向けてMETEOR FESを開催してきて、初めて対バンするアイドルさんや、いつもお世話になっているアイドルさんとの月1回のライブを、どうお客さんに楽しんでもらうか。TIGHTのあおり担当としても、毎回絶対同じにはしないように心がけたりとかして。毎月のMETEOR FESに向けたみんなでの配信や、告知動画、SNSも含めて、そこに結構時間を費やしてきたと思います。

妃理:自分は今まで演者としてめっちゃ生きてきたんですけど、ワンマンが決まってからは、運営としての時間がめちゃめちゃ増えました。毎月METEOR FESをやってるから、ブッキングから、開催宣言で何をするのか、毎月同じことをやっても面白くないから今月は何の企画をやるのか。初めて自分でチケットサイトを作ったり、フライヤーを作ったり、終わった後の特典をお客さんたちに送信したり。ワンマンに向けて、映像チームや作曲家チームとのミーティングもありました。メンバーとのコミュニケーションも、ちょっとずつ変わってきたのかなと思っていて。今までは大きな目標がなかったから、とにかく楽しく活動してた。だけど、大きい目標が1個できると、メンバーからの不満もお客さんからの不満も出てくる。でも、それって決して悪いことではなくて。みんな真剣になったからこそ「こういう部分、もう1回考え直したい」っていう、いい機会になって。だから、ワンマンの発表をした後に、1回本音で話し合おうっていう時間を初めて設けたんですよね。2年今のメンバーでやったけど、1回もそういう時間を取ったことがなかった。みんな「こういうことが嫌だった」とか、「150人いかなかったら解散っていう、この解散って言葉がすごく嫌で、最初ワンマンが発表された時も正直乗り気になれなかった」とか。うちも、正直活動しててやる気の差を感じているとか、そういう話もしたし。運営として話すことによって、今まで見えてなかったみんなの気持ちも見えてきて、この1年、すごくいい勉強になった。あとは、今まで自分は運営さんとも全然関わってこなくて。演者兼プロデューサーって、他の運営さんも正直関わりづらいと思うんですよ。だから逆に、自分の方からいろんなプロデューサーさんに話しかけて「ちょっとLINEでもいいですか」ってLINEを教えてもらったり。ブッカーさん、イベンターさんとも積極的にコミュニケーションを取るようになったし、アイドルちゃんたちをプライベートでお誘いして一緒に遊んだり、運営さん同士の飲み会に参加してみたり。出るイベントも、METEORをどういうライブにしたいのかに合わせて、この1年ぐらいで系統をガッと変えました。ちゃんと自分たちの音楽が刺さるところ。挑戦してみて「このライブ違かったな」って思うこともあるけど、全然期待してなかったのに逆にめっちゃよかったライブもあった。そういう意味では、人との関わり合いに、思ったよりすごく時間を割いた1年になったような気がします。

メンバー兼プロデューサーだから、言いづらい

── プロデューサーだけど自分もメンバーじゃないですか。その立ち位置の違いってないですか?

妃理:あります、あります。多分うちがメンバー兼プロデューサーだから、メンバーが言いづらいことってめっちゃあると思うんですよ。本当は運営に不満がある時に、メンバー間で「そのやり方ちょっとあれだったよね」ってなって、メンバー内の結束が高まる。それを狙う運営さんもいるじゃないですか。「俺が敵になれば、メンバーの結束は固くなる」みたいな。うちの場合はそれがない。メンバーも、妃理がPだから嫌だなって思ってても言えないことってあると思うし、うちも運営の立場から「もっとこうしてほしい」ってあるけど、メンバーに嫌われたくないから言えないこともある。そこはすごく悩んでたところでもあって。でも、リリアもなつかも、根本的に性格がめちゃめちゃいいんですよ。「もっとこうしてほしいな」って言っても、「でもさ、妃理Pもこういうことやんないじゃん」とか言わないタイプの子たち。思ってたとしてもね。マネージャーのチャーさんが「ライブこういう風にしてみてよ」「歌い方こうしてみてよ」って言っても、最初は「難しいよ」とか言いながら、次のライブで「ちょっとやってみたんですけど、どうでした?」ってちゃんとやってきてくれる。「SNSもうちょっと頑張ってほしい」って言ったら、リリアも配信を頑張ってくれるし、なつかも「あの動画撮らなきゃだよ、みんな今日絶対撮るからね」って積極的に撮影してくれたりする。だから、重くならずに、今は相談ができる。多分周りから見えてる以上に気合入ってる2人なんですよ、絶対。「もっと大きいところに行きたいし、グッズもいっぱい出してほしい」「SEもそろそろ変えろ、衣装変えろ」とかすごいあるけど、うちがPをやってるのを加味して、「セルフで資金がないのわかってるんで、この間生誕で着た衣装をサブ衣装にしましょうよ」「この服アレンジしたら、ステージ映えそうじゃないですか」「すごい良いグッズの安いサイト見つけました」みたいなことを言ってくれる。メンバーであり、スタッフとしてもすごくしっかり動いてくれてる。難しいところも半分あるけど、助かっているところも半分ある。本当にみんなでTIGHTを運営してくれてるなって思います。

── 前の事務所の時は単純にメンバーの時期もありました。純粋なメンバーだった時と、今のプロデューサー・運営兼メンバーの妃理さんは、何か違いはありましたか?

リリア:さほど変わらずだけど、逆に、もうこのメンバーしかいないからこそ、すぐ意見も伝わるし。より仲は深まった気がする。

金戸なつか:多分妃理さんって、運営面のお金関係やブッキングの大変さを、うちらに全く見せないんですよ。でも、運営をちゃんとやってくれてるのはすごくわかってるし、SNSも今一人で運営してくれてる。最近はワンマンのことで裏方の仕事も大変だから、「あれやって、これやって」「これまだ間に合ってない」みたいなのは出てきてるけど、大変さとか、眠いとかやりたくないとかは全然見せない。私が新メンバーで入って改名してTIGHTになった時に「ご飯行こうよ」って先導してくれてた人だったから、マジで変わりはないですね。

言霊の星を持っている、と占いで言われた

── 最近、METEORのSNSとか配信とかの話が出ましたけど、自分のSNSでワンマンのために変えたことってあります?運用の仕方というか。

妃理:うちはめっちゃあるんですよ。すっげー長文で熱いことを書くようになった。

金戸なつか:確かに。

妃理:夏前ぐらいに占いに行ったんですよ。今まで自分のSNSは、正直SNSを伸ばすためのSNSだったから、自撮りを短い文章で上げたり、全く関係ないことを上げたり。その方がインプレッションが伸びやすいから。でも占いで「あなたは言霊の星を持ってます。やりたいこと、伝えたいことを発信していった方が叶いやすくなるタイプの人だから、カッコつけて言えなかったことも、バンバン言ってった方がいいよ」って、当たるって噂の占い師さんに言われて。自分は今まで、SNSで熱いことを一切言ったことなかったんですよ。こういう性格なのもあって、熱いことを言うのが得意ではなくて、すぐおちゃらけちゃうから。でも最近は、ライブに対して、アイドルとして自分がどう感じてるのか、どうみんなに音楽を伝えたいのかみたいな気持ちを、ライブのありがとうポストとかでめっちゃするようになった。そこは変わったところだなって。その方が伝わるでしょ。「その言葉、本当にそうなんだよね」って言ってくれる人が増えたし、伝わるMCもできるようになった。MCの時だけ熱いことを言っても「MC用に考えてきたのかな」ってなっちゃうけど、普段から言っていると「妃理さんっていつも熱い言葉をくれる」「いつも俺たちに寄り添ってくれてる」って思ってくれる人が増えた。10年間活動してて、10年間やってなかったことなんで。うまく言いたいのに言葉がわからなくて難しい時もありますけど、それをすごい考えて。たまにタイミングが合えば作詞をやらせてもらう時もあるんで、いい勉強にもなってます。

金戸なつか:私、SNSで見た言葉を鵜呑みにしちゃうんですけど、TIGHTに入る前にSNSで見かけた「告知だけしかポストしないアイドル、つまんない」っていう言葉がずっと引っかかってて。文が少ない自撮りを載せたらいいねが増えるから、そればっかり載せて、告知はあんまりしなかったんです。でも、METEOR FESが月1開催になって、主催だからもっと集めなきゃいけない。告知を絶対にしなきゃいけないし、「しなさい」って何回も怒られた。でも告知をする癖が全くついてなかったし、しなくても人は集まるだろうって思っちゃってた。本当にしないと集まらないって知ってから、最低1日1回は、METEORに関わるものをポストするようになりました。告知だけの文は、つまんないと思われたらフォロワー減るし、「数字が命」って思っちゃってたから怖かったんですけど。今は、出せば出すほど今この時間に見てる人はいるしって、怖くなくなりました。

妃理:「なつか、めっちゃ告知するようになった」ってチャーさんも言ってた。

金戸なつか:多分そうかもしれない。怖くなくなった。

リリア:逆に私は一つ一つの投稿にめっちゃ命かけるようになりました。写真に対しても、文章とか言葉に対しても。慎重派なので1個のポストに時間をかけて、その時の本当にベストポストしか出さないようにしてます。ツイ廃みたいなのはあんまり好きじゃないし、見てくれてる人も「こいつ何か言ってんな」で終わっちゃう気がしてて。このポストを逃したらもったいないって思われるぐらいの写真や、告知の文言には結構慎重になりました。

妃理:お客さんがね、リリアちゃんの通知来たら、「あれ、リリアちゃん何載せてるんだろう」って気になるような。

リリア:そうそう。

反響が大きかったのは、すっぴんの配信

── 配信とかで反応が大きかった事案ってありますか?

妃理:多分メンバーの中で一番配信が多いのはうちなんですけど、朝も夜も、いろんな時間帯でやってます。反響が大きかったのは、意外とうち、すっぴんを出すんですよ。グループの中でも化粧バッチリなタイプなんですけど、「今から準備しながら喋ります」って、すっぴんからメイクが完成するまで喋って、「じゃあ行ってきます」で終わる。妃理のすっぴんを見られる機会が配信しかないからっていうので、見に来てくれる人は多かった。あと夜は、ライブがなくても帰宅が大体12時を回っちゃうので、毎回最後に決め台詞を言って終わるのを徹底してるんですけど、「あの決め台詞を楽しみにしてる」って言ってくれる人も多くて。配信でご新規を取るのは難しいのもよくわかってるけど、既存のファンの人は「いつもと違うのが見れていい」って言ってくれるし、「TikTok見て、妃理ちゃんに会いに来ました」って人も意外と多い。この間も「TikTokで妃理を見て、会いたくて中国からわざわざ来ました」って人がいたり。自分のフォロワーさんは意外と海外の方が多くて、自分のバンドの青の流星群のサブスクでも、チャーさんが「なんでこの地域で青流(青の流星群)が一番?」ってたまに言ってるんですけど、「今月、青の流星群が僕の国で1位でした。僕が回しました」みたいなDMが来たりとか。普段会えない人とのコミュニケーションにもなってます。あと活動が長いと、昔見たことある人がたまたまTikTokで「え、転校少女歌撃団だった妃理ちゃん?元気?変わったね」って、配信を見て久しぶりに来てくれたりもする。そういうのは反響が大きかったです。

── 決め台詞って?

妃理:「いい夢見ろよ、妃理の夢をな」って終わる。毎回これやっちゃうんですよ。「なんでこれなんだろうね」って思いながら。みんなうちの夢でも見ればいいなって思いながら、寝る前に最後に見たのがうちの配信であれって思いながら。

金戸なつか:素敵。最後の記憶がね。

手売りチケット、一番遠い人は仙台か大阪

── リリアさんが、Xで「手売りチケットを販売追加します」って書いてました。手売りのチケットで、近場の人が買ってくれるのももちろん嬉しいと思うんですけど、遠くの人がそのために買ってくれたりとかするじゃないですか。そういうのって、率直に感情としてどうなのかな?

リリア:私ももともと沖縄から出てきたから。県またいでとか来るって相当な努力というか、行動に表せるってなかなかいないと思う。私的にはすごい気持ちわかるから、めちゃくちゃ嬉しいです。

アイドルちゃんたちに、「マジで解散すんなよ」

── 対バンでいろんなグループさんと一緒になるじゃないですか。仲のいいグループさんもいるでしょうけど、ワンマンのことで声をかけられたことがありますか?

妃理:仲いいグループさんたちからは、メンバーさんからも運営さんからも「ワンマンの日の夜はライブ入れてないから」ってお声をいただくことがすごく多くて。特にアイドルちゃんたちからは「マジで解散すんなよ」ってめっちゃ言われます。今すごく感動してるのは、METEOR FESを1月から9月までやって、ブッキングの大変さをすごく身に染みて感じたんですよ。本当に決まらなくて。皆さんお忙しいですし、「この月だけマジで決まんねー」とかもすごいあって。そういう時に「TIGHTってもしかしてアイドル業界の方にめっちゃ嫌われてるのかも」ってすごい不安になってた時期もあったんですけど。ワンマンが近くなってきて、いろんなアイドルさんから「うちチケット買ったから」とか、運営さんが「メンバー分のチケット全員買ってきます」って手売りチケットを買いに来てくれたり、「この日行くためにグループでNG出しといたから」とか。「本当にTIGHTまでいなくなったら、正直もう苦しくて活動できないからさ。私のためにも必ず成功してこいよ」って激励をくれる子もいたり。ライブが入ってても「1曲だけでも見るために、終わった瞬間に走ってSTAR LOUNGE行くから」とか。うちら今回、ゲストさんで箱を埋めたくなくて、ゲストを一切出してないんですよ。アイドルさんたちに対しても本当に申し訳ない話なんですけど、「ゲストも全部含めて動員150人集めました」ってなると、ちょっと違うよねっていう話があって。それでも「行くから」「チケット買ったから」って言ってくれて、「ごめんね、ゲスト出してないんだ」って言った時も、「気にしてないから」「そういうんじゃないから」って言ってくれる演者さんが本当に多くて。改めて「TIGHTってこんなにも愛されてたんだ」って知れたいい機会でした。

金戸なつか:嫌われてなかった、本当に。でもこれも、それこそブッキングをうちらが自分たちでしなきゃいけない、妃理さんだけに任してられないっていうのを身に染みたのが、1月2月のMETEOR FESで。本当に楽屋の全員に声かけたりとかして、「写真撮ろう」とか。本当に仲良くなかったり、接点なくても仲良くなろうっていう努力はマジしたら……

妃理:「ここのグループさ、今まで全然話しかけられてなかったけど、でもライブめっちゃいいから、正直METEOR FES呼びたい。でも関わりないと出てくれないよね」ってなって、「じゃあもう話しかけに行こうよ」って。なつかもリリアも、すごく楽屋でいろんなことをしゃべるようになって。

金戸なつか:今ではもう準備する時間がなくなるぐらい、いろんなことをしゃべってる。僕の場合はね、話しすぎて、やっと準備みたいな。よくないよね。

妃理:よくないよ。絶対よくない。最近、他のアイドルさんに、「そろそろ行かなくていいの?」って言われました(笑)

金戸なつか:「まだ髪の毛やってるの?SE流れるよー」みたいな。「SE流れてベルトつけてるの?衣装まだつけてるの?」で、それで他のアイドルさんに、「はぁ、ほら、TIGHTさんっていつも時間がタイト」とか言われてるの(笑)

妃理:もう20、30組に声かけやって、20、30組全部断られるとかやっぱりザラだったから。忙しい時期だった、特に。その時期は本当にみんなめっちゃ悩んで。

金戸なつか:悩んだ。

ファンの人が、運営さんに広めてくれる

── パンティーズってファン名称ですよね。パンティーズが自分から広めてくれてることってありますか?

金戸なつか:ワンマンのことで。でもめっちゃありますね。それこそ動画とか、手売りチケット大量買いして配ってくれたり。

妃理:ライブ映像を載せてくれたり、布教活動みたいなことを本当にすごくしてくださってて。ありがたいねー。「TIGHTを純粋に好きだから」「TIGHTの音楽が好きだから」って言ってくれて、今回、招待特典とかも何もつけてないのに、頑張って人を集めてくださってる。本来なら自分たちがしなきゃいけなくて、お客さんは自分のことだけ考えてればいいっていうのが一番理想ではあるんですけど、それでもTIGHTのためにって動いてくださってる方、多いですよね。

金戸なつか:「俺がよく行ってるライブにTIGHTさん出てほしいから」って、その主催の運営さんに「TIGHT勧めてきたよ」って言ってくれて、本当にそのライブに出られた時があって。そこで「初めて見たけど」っていう新規さんを取ることができた。ファンの人が運営さんに話して広めてくれるのも、めっちゃ増えました。

妃理:運営さんにも言ってくれるし、またフロアに残ってるお客さんたちに「次のTIGHTさんいいんで、ちょっと見てください」とか声かけてくれたりもそうだし。アイドルさんたちに関しても、「TIGHTの誰々ちゃんが御社のグループめっちゃ好きだって言ってて」「もしよかったら、機会があったら呼んでください」って言ってくれるのもそうだし。

金戸なつか:合コンのアテンダーみたいなことやってくる(笑)本当にファンの人が。「あの子可愛いって言ってたよ」「妃理ちゃんが可愛いって言ってたよ」って言って。

妃理:それきっかけで楽屋で「言ってくれてたんですか」みたいに喋ることが多くなったりとかもして。すごくありがたいし、うちらがワンマンのポストすると、引用リポストしてくれて。「TIGHTのワンマン本当に来てください」みたいな、「チケ代出しますんで」みたいなポストしてくれる方とかもいたりとかしてて、ありがたいなと思って。

パンティーズは、物販の締めから始まった

── なんでパンティーズ?

妃理:物販の締めの挨拶ってあるじゃないですか。タンタタタン、そう。うちら、いつも「パンパパパン、ティー」って終わるんですよ。まだパンティーズっていう名前も物販の締め方も決まってなかった時に、なつかが「パンパパパン」で、「じゃあ、ティー、これでどう?」って言って。なつか本人は言い訳として「私はタンタタタンって言ってた」って言うんですけど、お客さん的には拍手だから「パン」じゃないですか。そしたら「パンパパパンティー」で「パンティーじゃん」って、TIGHTのこと知らない人も「え、今パンティーって言った?」ってなってきて、「じゃあうちらパンティーズやん!」みたいな。ファンの人から始まった名称なんですよ。うちらもファンの人たちがパンティーズって言ってるのを聞いて、「パンティーズなの?」って聞いたら「物販の締めがさ」って。それから、うちらもパンティーズって呼ぶようになりました。

妃理:公式グッズでパンツを売るっていうのを目標で頑張ってます。

リリア:どこ目標って言ってんの?おかしいですね。でも、いいと思いますよ(笑)

妃理:一応ボクサーパンツでね、男女いけるように。

金戸なつか:結構センシティブですしね。

── パンティーを販売の時は、パンティーって出すんですか?

妃理:パンティーって出します。まあ、丁寧に「おパンティー」って言うかもしれない。

金戸なつか:何の話(笑)


独立して最初の仕事は、ご挨拶の連絡

── 真面目な話に戻りますけど、独立しました。2024年10月、METEORS HARIEへ移籍で、代表の妃理さんがプロデューサーでありメンバーであり。独立して最初に自分でやるようになった仕事って何ですか?

妃理:全部なんですけど、公式のポストは独立するちょっと前から自分がやるようになってました。なので、ブッキング、ライブスケジュール、他の運営さんやイベンターさんとの連絡が一番最初かな。それまでは前の事務所の方がやってくださっていたので、引き継ぎをして、全連絡先の方に「移籍をして代表になりました。これからは自分がやり取りをさせていただきます」というご挨拶の連絡をしたのが最初の仕事でした。

細かく言うと、うちのグループって全員事務所が違うんですよ。所属事務所からの貸し出しの状態なんですね。独立が決まって、正式に発表になる前に、事務所さん2組には自分からご挨拶に行って、「移籍をします。でもちゃんとお預かりするので、うちの事務所にこの子を貸し出してください」とお願いしたのが、一番最初のちゃんとした仕事です。

プロデューサーとして相談することと、しないこと

── メンバーであり、代表であるじゃないですか。メンバーに相談してから決めることと、一人で決めることの線引きみたいなのはありますか?

妃理:あります。それこそ、今回のワンマンライブを決めたことも相談せずに決めました、ごめんだけど、って。新曲に関してもあまり相談しないです。メンバーから「こういう曲欲しいな」というのは聞きますけど、それをすごく反映させることは、正直そんなにはない。歌割りも、「ここきつい」「ここ無理」「ここどうしても歌いたい」があれば聞きますけど、基本的に全部自分が作ります。それ以外は基本的に全部相談します。意見が採用されるかどうかは別としても。いいところでもあり、悪いところでもあるかもしれないですけど、運営の本当に事務的なこと以外は、メンバーがなるべく納得できる形で活動してもらえるのが一番だと思っているので、基本的には相談します。

「As U」と「BREATH」は、気合いを入れるための2曲

── 独立する前と後は何か変化ってありました?

リリア:独立してからの変化?それで言うと、作曲してくださる方が変わって、そのタイミングで楽曲の色がガラッと変わって、で、好き勝手できるようになったよね?

金戸なつか:好き勝手はできない(笑)でもキャラを出せるようになったかな。

リリア:楽曲が難しいっていうか、難易度高い。最初は「ちょっと私にはハイレベルかもしれない、どうしよう」ってなった時があった。

金戸なつか:今まで作曲した人と直接話すことはあんまりなかったから、レコーディングで「もっとこうしてほしい」とか、自分が受け取った感情と作曲家さんの「こう歌ってほしい」が違いすぎた時は、どうしたらいいか悩むこともありましたけど。距離が近くなった分、「As U」や「BREATH」とか、曲に対しての愛情は深まりました。今までの曲ももちろん好きだけど、「これに本当に私の声が入るんだ」「私が最初に踊るんだ、歌うんだ」って。一からこの曲をみんなに出さないといけないとなった時に、「As U」あたりから、いい緊張感と愛情が増えました。

── 曲をオーダーする時に、スタイルとかオーダーすることってあるんですか?

妃理:めっちゃオーダーします。ただ、専門的なオーダーではなく、マインドを伝える感じです。「こういう感じの曲をやりたいんです」とリファレンス曲は出すものの、うちらのイメージに合って、今どういう歌を歌うべきなのかは、結構KNOTmanさんに丸投げに近いです。リファレンスはほとんどチャーさんがやってくださっていて、うちとチャーさんで「次こういう曲やりたい」ってリファレンス曲を出し合って、最終的にチャーさんがまとめてKNOTmanさんに投げてくださる。大まかな形ができたタイミングでうちに来て、「もうちょっとここをこうしたい」「もうちょっとサビ感が欲しい」っていう要望をお伝えして、またブラッシュアップしていただく流れです。作詞に関しては、TIGHTが今どういう環境で、どういう決意で旅立とうとしてるのかを聞いて、「君たちに今一番ハマる歌詞だと思う」って作ってくださって。「独立してこれから挑戦していくんだ」「TIGHT変わったね」っていうのを感じ取ってもらいたくて出した曲が「As U」と「BREATH」だったんですね。それまで1年以上新曲が出ないのがザラだった中で、独立して10月に「As U」、12月に「BREATH」を出した。ここまで短いスパンで出すのは、白夜のカフカから数えてもなかったので。「TIGHT本気出してきたな」「変わろうとしてるんだな」ってお客さんに感じてもらうための、気合を入れる2曲でした。「うちらもこの2曲で変わるしかないよ」っていう、緊張と気合と、周りの大人たちからのメッセージをすごく詰め込んだ2曲ですね。

バンドで歌う時は、楽器に負けない歌い方

── 9月25日、番外編、バンドセットでやりました。

金戸なつか:チャーさんのやつ。チャーさん生誕祭ですね。

── バンドで歌う時と音源で歌う時の歌い方って、変えたりとかしてました?

金戸なつか:変えるっていうか、変えるしかない。聞こえてる音が全然違うの。

妃理:だいぶ変えてます。自分はバンドもアイドルもやってるんですけど、アイドルで自分の声がオケに負けることってほとんどなかったのに、バンドを始めた時は、バンドに声が負けて歌が全然聞こえなくて。「ちょっとバンドは難しいんじゃない?」って当時結構言われたりもして。バンドも3年ぐらいでまだ修行の途中ですけど、楽器に負けない歌い方、バンドに合った歌い方や煽り方はすごく勉強して、めっちゃ変わりました。それが今のTIGHTのライブにもちょっと影響してきてる。TIGHTの曲や煽りの曲は、もう少しロックバンドに寄せたい気持ちがあるんですけど、正直まだ全然できてないことが多いんですよ。

金戸なつか:もう叫んでるだけかも。バンドの時は、ただただ感情込めて叫んでます。大まかな違いは声量。

リリア:うーん。なんだろ。

妃理:うちあるよ、リリアの違い。リリアは元がダンサー気質なんで、めっちゃ裏の音をよく聞いてるんですよ。オケだといろんな音が混じってて聞こえない音もあるけど、バンドセットだとドラムとベースの音がいつも以上に聞こえるので、リリアはリズムの取り方がちょっと変わります。まだバンドセットに慣れてるわけじゃないけど、普段オケでは聞こえない音を取ろうとしてるんだろうなっていうのは、聞いててちょっと感じる時がある。

リリア:それは確かにあるかも。

チャーさんは、窓際サウンドマネージャー

── その番外編は、チャーさんの生誕祭でもあったと。チャーさんがワンマンに向けて一番動いてくれてることはなんですか?

妃理:ワンマンが決まって、最初に「よし、俺、この1年マジ本気になるわ」みたいな。ライブに関しては、いつもめっちゃ「もっとこうしようぜ」って。うちらは演者側だから、外側から客観的にどう見られてるのか分析しづらいじゃないですか。そこをチャーさんがしっかり見てくれて、「今日あれよかったよ、これダメだったよ。次さ、1回これやってみてくれない?」とか。普段セトリを考えてくれてるのもチャーさんで、「SEなしで無音で登場して、「BREATH」の歌い出しから始めてみたい」とか、ライブの幅を出すための提案をすごくしてくれてて。Xも、うちらを監視してるタイプなので、「もっとこういうポストをした方がいいよ」「このポストの言い方は俺はどうかと思う」とか、告知が少ないなと思ったら「告知してください」って。いい意味で厳しい方かな。アーティストとしてどうあるべきかみたいな話をすごくしてくれて、「このインタビュー動画を絶対見るべきだ」って動画を送ってくれたり、「このライブ見て学んだ方がいいぞ」とか。このMETEORを、うちらが成長するための1個の過程として、今まで以上にいろいろ言ってくれてる気がします。あとは音楽周りも、KNOTmanさんとのやり取りは基本的にチャーさんがやってくださっていて、ストーリー性を持って「次はこういう曲が一発入るといいんじゃないか」とか、すごく一生懸命考えてくれてます。

金戸なつか:セトリを毎回考えてきて、テンションを作ってくれるのは、サウンドマネージャーのチャーさんかなって。

妃理:窓際サウンドマネージャー。

金戸なつか:窓際サウンドマネージャー、いいね。かっこいい。

リリア:(笑)

METEOR FESは、強い対バンを作りたかった

── その番外編がありつつ、その番外編がワンマン前の最後の主催公演。METEOR FESを始めたのはなぜ?

妃理:もちろん、つながりや縁を作ろうっていうのもあったんですけど、いずれの目標としては、強い対バンを作りたかったっていうのが1個あって。コロナが終わってから、ロック系アイドルの勢力がどうしても落ちてきているなって、すごく感じてはいたんです。曲がよくて演者さんのパワーもめちゃめちゃあって、「すげーライブしてんじゃん、このグループ」って思うグループが、軒並み解散したり活休したり、メンバーの脱退のニュースが本当に多くなった。このままだと、この界隈はただただ廃れていく一方。ロック系のグループって不器用なグループが本当に多くて、SNSが強くなかったり、施策が上手くなかったり。ライブはめちゃくちゃいいのに、でかい対バンに出るチャンスは一握りだったり、そこでライブがよくても、自分たちの集客につながるかっていうと、ちょっと違かったり。だからMETEOR FESが、いろんなアイドルさんにとっても自分たちにとってもいい機会になればいいなって思ったのが最初で。いずれはMETEOR FESっていう名前がもっとでかくなって、いろんなアイドルさんが「METEOR FES出たい」って思うような対バンになってほしい。うちらがパフォーマンスがいいと思うグループしか呼ばないっていうこだわりはすごくあるので、そんなアイドルさんたちが全力のパフォーマンスを見せられる場、お客さんが「いいライブをするアイドルを見たいならMETEOR FESおすすめだよ」って言えるような対バンを作りたいっていうのが最初のきっかけでした。

── その中で、METEOR FESを主催してきて手応えは?

金戸なつか:ある!ある!毎月来ることに意味があると思って来てくれるファンの人が多いんだなっていうのも目に見えてわかったし、「METEOR FESがアイドル初めてのライブです」っていう人も多かったし、「楽しかった」っていう声を聞くことが多い。確かに動員が目標を超えたことはないけど、ファンの人がSNSに書いてくれる言葉や、見てくれた人の表情から、想像以上に楽しんでくれてるのがわかったから、METEOR FESやってよかったなって。

独立してから、他の運営さんに助けてもらったこと

── さっき他の運営さんの話とかも出たんですけど、独立してから、他のグループの運営さんに助けてもらったことってありますか?

妃理:助けていただいたことは数え切れないぐらいです。他の運営さんたちが口をそろえて「TIGHTのパフォーマンスはいい」って言ってくださって、仲良くしてくださる方が本当に多いので。イベントや他の運営さんを紹介してもらったり、相談に乗ってもらったり。グッズを作る時にどこに発注してるか、どこが安かったか、スタジオは何を使ってるか。運営の基本的なイロハは、周りの運営さんたちに1から10まで教えてもらいました。

振り付けは、広いステージを想像して作る

── リリアさんは振り付け担当をしてますよね。振り付けを作るとき、何を見て作ってますか?

リリア:常に考えてるのは、広い、大きいステージで自分たちがパフォーマンスしてるところを頭の中で想像して、客観的にどう見えるか。その空間を考えて、歌詞や曲の全ての音を汲み取った上で、この曲が何を伝えたいのか、自分なりにもだし、曲を作ってくださった人や作詞してくださった人の思いも汲み取って考えています。

── 今までやってきた振り付けの中で、一番時間がかかった、苦労した曲はどの曲のどこの部分ですか?

リリア:「As U」です。独立後に楽曲のテイストがガラッと変わった分、今までの振りとはテイストが違うし、自分たちの見せ方もガラッと変えなきゃというのもあって。「TIGHT変わったね」って、いい意味で思われたいし、気合いも入ってたし、音数もやっぱり多いので。間奏とか何もない部分でどれだけ見せられるか、どういう構成ならかっこいいか、いつ誰が写真を撮っても決まって見える振り付けにするのに、結構時間とこだわりがありました。

妃理:うちらはそれまで、いわゆるザ・アイドルな振りだったんですよ。曲が完成すると、どういう振り付けをしてほしいか、この曲はどういう曲なのか、コンセプトも含めてリリアに一番最初に伝えて、「好きにやってくれ」「リリアの出せる全力で振り付けやってくれ」って。リリアがすごい悩んで悩んで、で、振り入れ当日に「お前ら全員⚪︎すよ」って。

リリア:言ってないっすよ。

金戸なつか:そっからライブ前に「よし、今日も全員⚪︎すぞ」が流行りました。

妃理:今でも、うちらが気合い入れるライブの日は「全員⚪︎せ!」って気合い入れて。自分たち、音楽で⚪︎すというのが一応コンセプト。

金戸なつか:最近は言わなくなったけどね。前までは「よし、今日も⚪︎すわ」って言ってライブ出てました。「As U」からじゃない? その⚪︎すニキ。

妃理:どうも、⚪︎すニキです。TIGHTには⚪︎すニキと⚪︎すネキがいます。

フロアのみんなが一緒に動けるのは、「HEART BEAT」のサビ

── フロアの客席の方で一緒にフロアのみんなが動いてくれる振り、一番代表的なものは?

リリア:「HEART BEAT」じゃないかな。

金戸なつか:それこそ「As U」はリリアちゃんが誰にも振りコピさせないというコンセプトのものでやってたんで。その後の「BREATH」だけはなつかが考えたんですけど。

妃理:近々で2曲出すってなって、リリア一人だけだと本当にキャパがいっぱいいっぱいになるというのもあったのと、あと、なつかもずっとダンスをやってて。それを出してこなかったんで、せっかくだったら「なつかもできるんだぞ」というところを見せたいねというところもあって。じゃあ、「As U」をリリア、「BREATH」をなつかが作ろうとなりました。

金戸なつか:フロアの皆さんも踊れるような振りを「BREATH」で作ったんですけど。でも今となれば、全員が全員、一緒の行動ができるのは「HEART BEAT」のサビで、フロアとステージの一体感になるのかなとは思いますね。静かめだけど、誰でもできるし。「BREATH」もなんとなく「HEART BEAT」よりかはハイテンポなんで。

妃理:しかも「HEART BEAT」に関してはコールがないので、これをやるしかない。入れるなとは言ってないんですけど、さすがにあの曲にコールを入れてくる猛者はいない。

歌の担当は、めっちゃ分かれている

── 自分の歌で意識している部分はありますか?自分の声はこの担当だみたいな。

妃理:めっちゃ分かれてるんですよ、ちゃんと。だから歌割りが割りやすい。

金戸なつか:なつかの声が聞こえやすいからメッセージ性だったり、エモさを感じさせる時にはなつかを入れるとは聞きました。

妃理:なつかはマイク乗りが一番いいので、スパーンと抜けてほしい高音や、歌詞がちゃんと聞こえてほしいところはなつかにしてます。いわゆるミュージカルっぽい歌い方ができるのもなつかなんですよ。「BREATH」の歌い出しみたいに、感情を乗せて、ゆったりめだけど単調にならないでほしいところはなつか。低いところは使いません。

リリア:自認は、高いところは頑張ります。あとは、バイブスでやってきちゃってるので、パワー、熱量は担当だと思ってます。

妃理:この2人の高音って、すごく二極してるんですよ。なつかは綺麗に高音を出すタイプ、リリアはパワーで高音を出すタイプ。だから力強さが欲しい高音パートは全部リリアにします。あと、この3人の中で唯一ハモリができるのもリリアで、うちらは基本的にかぶせをほとんど入れないので、「HEART BEAT」とかも生でハモってもらってます。フェイクも、唯一できるラップも、基本的にリリアに任せてます。

金戸なつか:一番大事だぞ。フェイク、ハモリ、ラップ、あおり。

妃理:パワー型の高音と、曲に遊びを入れたいところは、基本的にリリアに任せています。綺麗に抜けてほしい、泣きを入れてほしいところ。あと英語もできる。自分は、TIGHTをロックのグループに引き寄せるのが担当だと思っています。TIGHTがロックのグループだねって言われるようなパートや歌い方、曲の中でパワー感が欲しい箇所、あとは低い部分を基本的に担当しています。意外と知られていない、縁の下の部分が多いです。例えば一番直近の新曲「消えない」の一番最後で、「つないでゆくんだ 僕らは」をみんなで歌って、「僕らは」がなつかのパートなんですよ。最後は「消えない」で終わるので、「僕らは」がめっちゃパーンと抜ける、すごく目立つ大事なところなんですけど、そこにつなげる「つないでゆくんだ」でちゃんとなつかにバトンを渡せるかどうかで、終わり方が全然変わっちゃう。そういう地味だけど、しっかり支えると曲の完成度が1個上がる部分をやらせていただいてます。

金戸なつか:未来につなげる担当。

歌割りは、制作チームと答え合わせ

── 未来につなげる。歌割りを妃理さんが作ってるじゃないですか。例えばKNOTmanさんとか製作陣から「ここはこういう風につなげてほしい」とか、そういう意図を受け取って妃理さんが考えてるのか、それともそもそも妃理さんが考えてるのかって、どっちなんですか?

妃理:両方あって、基本的にはうちが曲を聴いた段階で、まず自分で歌割りを作ります。それをもとに、チャーさんたちが考えた歌割りと合わせて、答え合わせみたいな感じでやったりします。あと、たまに制作の意図を感じたい時があって、その時は今回はまるっと制作陣で歌割りを割ってもらってもいいですかって投げる時もあります。特に「HEART BEAT」はそうでした。

── 「HEART BEAT」こそ妃理さんがやってる感じのイメージでした。

妃理:いや、そうじゃないんですよ。「HEART BEAT」は、曲をいただいた時に欲しがり欲が出ちゃって。うちらの中でもすごくチャレンジの曲だったので、制作チームの皆さんが、誰がここを歌うのが一番いいと思うのか、その意図が見たくて、それでやらせてくださいって言って。

「Non Cool Night」は、1回アホになるための曲

── 「Non Cool Night」。これで「なんくるないと」。

金戸なつか:当て字で「なんくるないと」ですね。

── ハイサイ、ハイタイ、なんくるないと。沖縄の言葉が入ってます。この言葉はリリアさんからですか?

妃理:基本的にはチャーさんがリファレンスをかけてくれるんですけど、この曲は一切入るなって言って、うちが100でリファレンスをかけた曲です。「As U」「BREATH」「HEART BEAT」と重い曲が続いて、自分の中で胃がもたれたんです。夏の始まりだったから「夏の間だけ1回アホにならせてください」って言って(笑)ただただ楽しいだけの曲を作りたいってKNOTmanさんにリファレンスをかけて。せっかく夏だし、リリアは沖縄県出身なのに思ったより沖縄を出してない気がして、沖縄を押し出したくなって。その時期、TIGHT内でリリアのブームが来てたんですよ。リリアのファンが増えてきてて、今はリリアを推すしかねぇみたいな。だから沖縄曲を作るぞって。作詞を担当してくださった方が、リリアのことを考えて作ってくれた曲です。リリアは別名ハイタイボットっていうぐらいハイタイしかつぶやかないSNSだったんで、ハイタイ、ハイサイを入れてもらって。

「BREATH」に、支えられている

── 基本的には重たい曲が多いですよね。多いですね。TuneCoreのプロフィールには「感情に寄り添うのを大切にしている」とあります。自分たちの曲に、自分が背中を押されたことありますか?

金戸なつか:めちゃめちゃあります。自分たちの曲で何回も泣いたことがあって。

「BREATH」ですけど、自分の歌割りで、「嘘にならないように どれだけ自分に 呪いをかけてきたんだろう」「喉が渇き切るまで カラカラになるまで 僕のこと使い切って 最後の瞬間まで 1秒まで」って歌詞があって、当時やっぱり大変というか、あまりにも「TIGHTが嫌われてる」みたいな時期だったから。本当に「BREATH」の歌詞が、全部心に入ってきて、当てはまってるというか、支えられてるなというか。歌うこととか聴くことによって、解き放たれてるんですね。この歌が全部自分を代弁してくれてるみたいな。「BREATH」がTIGHTの曲でよかったなというのはめちゃめちゃあります。支えられてる。「BREATH」には。

リリア:「BREATH」ももちろん、TIGHTのことを思って考えてくださる歌詞にメッセージ性がある分、歌いながら自分でも言霊にしてます。「消えない」もそうで、ワンマンに向けての曲でもあるんですけど、自分たちはアイドルっていうステージから消えないっていう意味を込めた歌になってる。プライベートでもめっちゃ自分たちの曲を聴くんですけど、一ファンとして聴いて支えられてる。今ここでつまずいちゃダメだって、改めて背中を押されている気持ちになります。

応援してもらう立場ではなく、応援する側

── 感情に寄り添う音楽を大切にしているというコンセプトを出したのは妃理さん。メンバーも自分たちの曲に背中を押されているというのも含めて、グループとして掲げたこの言葉は、自分たちの中でどう作用していますか?

妃理:このコンセプトを決めた時もそうなんですけど、アイドルの本質の話になるんですよね。よく「応援してください」っていう言葉を使うと思うんですけど、本来アイドルもアーティストも、応援をしてもらう立場ではなくて、うちらがみんなを音楽で応援しなきゃいけないっていうのがずっと根底にあって。今は正直無力なので、応援してもらっている立場だということは重々理解しつつ。ただ本来は、うちらの音楽で「明日ちょっと頑張ろう」「今日辛かったけど大丈夫そうだ」「毎日ちょっと楽しくなれてるよ」ってなるべきだと思っているので、あんまり「応援してください」って言うのが好きではなくて。だから、TIGHTの曲がいろんな人の支えになればいいなと思って、「寄り添う音楽を」というコンセプトにさせていただきました。その前も、あんまり出してないので誰にも知られてないですけど、「あなたに一歩踏み出す勇気を」というコンセプトだったんですね。メンバーにも、聴いた人にも寄り添う歌であってほしいし、誰が聴いても「私の今にすごく合ってた」「私の感情を歌ってくれてるのかと思った」ってなる音楽であってほしいとずっと思ってて。だから、メンバーがTIGHTの曲を自分のことのように感じたり、お客さんが「BREATH」や「HEART BEAT」を聴いてちょっと泣いちゃったり、すごく笑顔で「楽しかった」「明日また頑張るわ」って言ってくれたりするのは、ライブとして一番正しい在り方なんじゃないかなと思ってます。

── それって、アーティストなりアイドルなりやってる上で、それが責務だと思います。

妃理:意外とね、これを理解してないアイドルさん、非常に多いんですよね。しょうがないことなのかもしれないけど。でも理解している子ってステージを見ればわかるから、目立つし、応援したくなる。うちのメンバーにもそうなってもらいたいし、それができる子たちだと思っています。ギブ、ギブ、ギブってね。

金戸なつか:ギブ、ノーテイク。

妃理:今はね、本当に自分たちの力が及ばないことが多くて、ファンの人たちに本当に支えていただいているんですけど。いつかちゃんとね、本当に音楽で、ステージでしっかり恩返しができるように。それがこの10月17日のワンマンだったらいいなと思いますね。

リーダーとして言ったことは、ない

── 3人のそれぞれに聞いていきたいんですけど、なつかさん。

金戸なつか:はい。

── Xのプロフィールに「緑のへんてこリーダー」と。リーダーとして2人に、ワンマンが決まってから言ったことありますか?

金戸なつか:ないですね(笑)

リリア:リーダー頑張れよ。ガチポンコツってなっちゃうよ(笑)

金戸なつか:世間の言うリーダーって先導を走るとかなんですけど、うちはバランスを取るリーダーだと思ってて。2人はあんまり乱れることはないけど、ファンの方やメンバーのメンタルのバランスをいい感じに取る役割。だから、リーダーとして言ったことはマジないです(笑)

妃理:唯一言うとしたら、物販で時間過ぎてたら「長いよー」って(笑)

家族より見てくれている、いとこ

── リリアさん、沖縄出身ですね。沖縄の家族とか友達がTIGHTのライブを見たことは?

リリア:家族は一度もありませんね。いとこが上京してきて、私がアイドルをやってるのをTikTokで知って、それをきっかけに久しぶりに再会したんですけど、そのいとこが現場にも遊びに来てくれて、チェキもめちゃくちゃ撮ってくれてて、家族より見てます。1つ後悔があるとすれば、今年おじいちゃんが亡くなっちゃったんですけど、生誕の時に披露した三線を、おじいちゃんに買ってもらってたのに、1回も聞かせてあげられなかったこと。動画でも届けられればよかったなって、まだ悔いが残ってます。

── でも、ワンマン以降続けば親御さんに見てもらうのもチャンスはいくらでもありますからね。

リリア:そうですね。その時に、未来は見てほしいです。

10年間、ノースキャンダル

── 妃理さん。特技は妄想。最近一番よくする妄想はどんな場面ですか?

妃理:ピンからキリまで、いろんな妄想をしますね。想像力は豊かなので。TIGHTや青の流星群がこうなったらいいなっていう妄想ももちろんしつつ。あとは、やっぱりアイドルなので、恋愛面はうちらの中では優先順位が低いんですけど、そういうところもうまく妄想で完結して、この10年やらせていただいていて、10年間ノースキャンダルです。

金戸なつか:素敵!

妃理:ありがとうございます。いいことです。本当にね、もう脳内で全て完結。

── これ、書いていいの?

金戸なつか:大丈夫です。そういうキャラなんで。

妃理:自分のお客さんたちも全員理解してます。ありがとうございます。ノースキャンダルで、何の心配もされてない。

手応えは、当日までわからない

── リリアさんは絶対150人達成させるってXで書いてました。実際、手応えってどんな感じですか?

リリア:手応えは、正直当日までわからないので、めちゃくちゃ不安でしかなくて。150以上のチケットが売れたとしても、みんなそれぞれ予定や都合があるから、絶対当日来てくださるかって言われるとそうではないだろうし。それでもチケットを何十枚も買って「友達呼べば」って言ってくれてる人も実際にいて、手応えがあるとは言えないけど、ありがたいなって。

金戸なつか:日に日に気持ちが違いすぎて、これだっていうのは言えないんですけど、焦りと「大丈夫だ」の2つがずっと頭の中でぐるぐるしてて。チケット枚数の手応えがあるかって言ったらないし、150いかなかったら解散する覚悟でやってるから、本当に集めないといけない。でも、どこからの自信かわからないけど、絶対に大丈夫だって確信する時もある。焦りの方がでかいのかな。17日が終われば結果が全部わかるから、早く終わってほしいっていう気持ちがめちゃめちゃあって。日々重いですね。

150という数字の他に手に入れたいもの

── 150という数字を目標として掲げています。ワンマンにとってこの数字が一番大事なものになりがちですけど、数字じゃない目標もあるはず。150という数字の他に、10月17日に手に入れたいものはありますか?

妃理:可能性ですかね。150っていう数字をこのタイミングで掲げたのも、解散っていう言葉を使わせていただいたのも、一番の理由は、自分たちがこれからも活動していく上での可能性を感じたかったからなんですよ。メンバーも年齢が上がるたびに、いつまでTIGHTを続けていくんだろうって思うだろうし、ファンの皆さんも、TIGHTがどこを目指してるんだろうって思うだろうし。うちらは正直売れたいから音楽をやってるわけで、3年経って150人をワンマンで集められないグループに、その先の可能性はもうないんじゃないかっていう見解。3年で150人集められるグループになれてるなら、その先の200、300、500っていうキャパも見えてくる。メンバーも、1回ワンマンを成功させられたっていう事実があるだけで、もっとできるよねっていう自信につながるし、お客さんも未来を見ることができる。じゃあ次はもっとでかいとこ行こうよっていう、その可能性を手に入れたいワンマンライブです。

初めてがワンマンでも、後悔はさせない

── TIGHTを見たことがない人に、17日、一言で誘うとしたら何て言いますか?

妃理:初めてTIGHTを見るのがワンマンライブだとしても、決して後悔はさせない。その一言に尽きると思います。初めてがワンマンって、ハマらなかったら2時間苦痛なわけだからハードル高いと思うんですけど、本当に後悔させない。行ってよかったなって思ってもらえるライブにします。

金戸なつか:一言で。シンプルに。はしゃぎたいやつ、来てよ。

リリア:こんなの初めてって思わせる。いや、これはよくない。違うでしょ(笑)

金戸なつか:まだリリアちゃん節が足りない。やっぱりもっとお色気なんだよな(笑)

妃理:うちは「リリアのパンチラ見に来てね」が一番よかったと思う(笑)

リリア:そんなキャラでやってません(笑)

── まあ、それはそのまま書くとして。

リリア:いやいやいや(笑)

ワンマンが終わったら、焼肉

── ワンマン終わりました。さあ、最初に何食べに行きます?

リリア:1個しかないよね。

一同:せーの、焼肉!すごい!肉だよ!!

── 肉しかない。

金戸なつか:わかる、やっぱり焼肉だよね(笑)

女性としての生き方、こうありたいという矜持

── GIRLS特区!!というこのサイトは、女性アーティスト特化型のメディアです。なので、女性としての生き方、こうありたいという矜持、毎回インタビューの時に聞いております。

金戸なつか:フレンドリーは忘れないですかね。フレンドリーって一番難しくて、ずっとニコニコしてるのって大変なんですけど。でもニコニコしてるのってイコール大人の余裕っていうか、人との関わりを恐れてないっていうか。駄菓子屋のおばちゃんみたいな。私はそれがとても素敵な女性だと思ってます。

リリア:女性らしさもありつつ、時たまかっこいいでもあるように。異性に限らず、同性からも好かれるじゃないけど、憧れるような人でありたいと私は常々思っています。

妃理:女性としてなのかわからないですけど、愛を持って生きたい、そういう人間になりたいなと思っています。この世に無償の愛があるのかってずっと長年考えてて、意外とないのではないかと思ってしまっているんですね。唯一挙げられるのが、母の子に対する思いは無償の愛なんじゃないかって思うけど、子供には母親が必要で、自分がいないと生きていけないからこそ母親も子供を愛すんだって思うと、対価を求めてしまっているんじゃないかっていう結論に陥ってた時期もあったんですよ。でも、この世の中で無償の愛を立証できるのは、女性なのかもしれないと思っていて。それがうちら女性アーティストの極限の姿なのではないかなと。聴いてくれる相手が見えなかったとしても、いつかうちらの歌を聴いてくれる人のために、無償の愛という名の音楽を続けていける人になりたい。誰かを愛せるようになりたいし、そういう女性でありたいなって。愛が地球を救う。

10月17日、渋谷STAR LOUNGEに来る人へ

── さっきの一言と重複しますが、最後に10月17日に渋谷STAR LOUNGEに来られる方にメッセージを。

リリア:約1年前に発表させていただいて、この1年で毎月主催もやらせていただき、その中で出会った方々や仲良くしてくださったアイドルさんへの感謝も込めつつ。10月17日はTIGHTの今後が決まる歴史的瞬間でもあると思うし、絶対に後悔はさせません。これからも私たちについてきてもらえると嬉しいです。そして私たちが音楽で恩返しできる日々がありますように。

金戸なつか:10月17日、解散っていうことを聞きつけてくる方もいらっしゃると思うし、初めての人も、いつも応援してくださる方も、いろんな人が100人以上集まるライブ。10月17日は、この日しかない。解散ということに捉われずに、TIGHTの初ワンマンをただ純粋に楽しみに、遊びに来てください。

妃理:この10月17日が、自分たちの終わりの日ではなく、TIGHTが新たに始まる日だと思ってます。いつかTIGHTの未来で、ファンの方に「2026年の10月17日、俺あそこにいたんだぜ」って言ってもらえるような、歴史的な日にしたい。みんなは、俺たちが解散させないぞっていう意気込みを感じてくれていると思いますけど、大変な気持ちは何も抱えずに、全部忘れて、ただただ楽しむぞって来てもらえたら嬉しいです。来てくださった皆さんにとって特別な夜、みんなと新しく始める夜にしたいと思っています。会社の名前をMETEORS HARIEにしたのも、音楽業界に一石を投じる隕石を、っていう意味で。アイドルという型にはまらずに、自分たちが信じた音楽をやり続ける、TIGHTという隕石を打ち込んでやろうぜっていう意味があります。みんなの心にも、TIGHTという音楽の隕石が1つどでかく落ちてくれればいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

Interview / Photo:柴 正明

INFORMATION

…繋げ、未来へ…

公演名:TIGHT ONE MAN LIVE「METEOR」
日程:2026/10/17(土)
会場:渋谷STAR LOUNGE
時間:OP 16:00〜 / ST 17:00〜
料金:前売り 1,000円 / 当日 1,500円

チケット情報

FC先行(パンティーズ/スーパンティーズ限定):7/19 23:00〜7/21 23:59
申込:https://butaiura.fan/community/tight/

一般前売り:7/22 23:00〜10/16 23:59
申込:https://livepocket.jp/e/2gt0l

手売りチケット:7/25〜物販にて販売